人間の胃腸にすんでいる小さな生き物たち
人間の胃腸にすんでいる小さな生き物たち(マイクロバイオータ)で、主なものをまとめておきます。
| ナースプラスより |
細菌
バチロータ(Bacillota)門 〈Firmicutes(ファーミキューテス)門〉
ラクトバチルス属 →いわゆる乳酸菌、耐酸性あり
ガセリ →各社でさまざまな株を見つけては商品開発が行われている
ラムノーサス
プレビス
カゼイ
ストレプトコッカス属 →乳酸菌、レンサ(連鎖)球菌
サリバリウス
ミティス
インファンティス
クロストリジウム属 →いわゆる酪酸菌
ディフィシル
プチリカム
クロストリジウム・パーフリンジェンス →ウェルシュ菌
ユーバクテリウム属 →酪酸菌
レクターレ
フィーカリバクテリウム属 →酪酸菌
プラウスニッティ
ルミノコッカス属 →酪酸菌
グナバス
ブラウティア属
オベウム
コッコイデス
スタフィロコッカス属
スタフィロコッカス・アウレウス →黄色ブドウ球菌
ベイロネラ属 →乳酸から短鎖脂肪酸(酢酸やプロピオン酸)を作る、耐酸性あり
バクテロイドータ(Bacteroidota)門 〈Bacteroidetes(バクテロイデーテス)門〉
バクテロイデス属
フラジリス
ボルフィロモナス属
ジンジバリス
プレボテラ属
メラニノゲニカ
シュードモナドータ(Pseudomonadota)門〈Proteobacteria(プロテオバクテリア)門〉
ナイセリア属
フラベセンス
エシェリヒア属
コリ →いわゆる大腸菌
シュードモナス属
エルギノーザ
ヘリコバクター属
ヘイコバクター・ピロリ →ピロリ菌
アクチノマイセトータ(Actinomycetota)門〈Actinobacteria(アクチノバクテリア)門〉
ビフィドバクテリウム属 →いわゆるビフィズス菌
ロンガム
アドレセンティス
アニマリス
コリンセラ属
アエロファシエンス
プロピオニバクテリウム属
アクネス
コリネバクテリウム属 →小腸にもいる
フソバクテリオータ(Fusobacteriota)門
フソバクテリウム属
ヌクレアタム
バリウム
レプトトリキア属
ブッカリス
ウェルコミクロビオータ門(Verrucomicrobiota)
アッカーマンシア属
ムシニフィラ
古細菌
ユリアーキオータ(Euryarchaeota)門
メタノブレウィバクテル属 →いわゆるメタン生成菌
スミティー
■主な参考資料
『「腸と脳」の科学』 著/坪井貴司 講談社
人間と細菌の共生関係「マイクロバイオーム」
ヒトに共生する微生物群のほとんどは細菌類だが、カビ類やウイルスまでまとめてマイクロバイオータ*3と呼ばれている。私たちは普段意識していないが、消化器系、皮膚や膣などの臓器に固有のマイクロバイオータが存在して共生生活をしている。このようなマイクロバイオータとヒトとの相互関係をまとめた広い概念を、マイクロバイオームと呼ぶ。*3 マイクロバイオータは日本語で細菌叢(フローラ)といわれてきた。叢は微生物が植物相に分類されていた名残りで、現在では微生物相に入るので、間違いとする研究者もいるが、今も使われている場合もある。この腸内細菌に含まれる細菌類は、悪玉菌が約10%、健康維持に関わる善玉菌が約20%、どちらにも属さない日和見菌が約70%存在しているといわれている*6。これらの分類は東京大学・光岡知足が便宜的に提唱したもので、「善と思えるものの中にも悪の要素があり、悪の中にも善の要素がある。たとえば、悪玉菌である大腸菌にもビタミンを合成したり、感染症を防御したりする働きがある。この面から見れば、一概に悪玉と呼ぶことはできない」と光岡自身が説明している。
ビクター・アーネスト・シェルフォード
マイクロバイオームの定義の再考:古い概念と新たな課題
腸内に生息する無数の微生物。腸内細菌は、いかにしてヒトと「共生」しているのか
バイオームを構成するものは何ですか?
マイクロバイオームとは?
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