汚れを水に溶けるものと溶けないものに分類して、洗う方法を選ぶ

 汚れにもさまざまな性質があります。性質に合った洗浄方法を選ぶと、楽に汚れを落とせるだけでなく、環境への負荷も低くなります。

photo/Samad Deldar


水に溶ける汚れ

水溶性汚れには、次の2種類があります。

①水に簡単に溶ける汚れ

食塩、砂糖、かいてすぐの汗

②水に弱アルカリや弱い酸化剤などの薬剤を加えることで溶ける汚れ

たんぱく質、時間がたった汗、色素

①は、水で洗い流せば簡単に取り除けます。洗剤は必要がありません。
②は、石けんや洗濯洗剤、セスキ炭酸ソーダといった弱アルカリ、または酢など弱い酸、酸素系漂白剤、洗剤に含まれる酵素で取り除けます。

有機溶剤には溶ける汚れ

水には溶けず、油性の性質がある有機溶剤(炭素・酸素・水素を中心とした、常温で液体の物質)には溶ける汚れです。

○有機溶剤

ベンジン、アルコール(エチルアルコール、エタノール)、メタノール(メチルアルコール、燃料アルコール)、クロロホルム、ジエチルエーテル(通称:エーテル)、石油ベンジン、石油エーテル、ベンゼン、トルエン、キシレン

有機溶剤については、以下の厚生労働省のサイトにも記載されているように、人体への影響も少なくないので、注意して取り扱いましょう。

有機溶剤は常温では液体ですが、一般に揮発性が高いため、蒸気となって作業者の呼吸を通じて体内に吸収されやすく、また、油脂に溶ける性質があることから皮膚からも吸収されます。


①比較的水になじむ汚れ 

 脂肪酸(炭素、水素、酸素が鎖状につながった物質、皮脂の約3分の1を占める))

②水になじみにくい汚れ

 牛脂、豚脂、オリーブオイル、サラダ油、てんぷら油

③水にほとんどなじまない汚れ 

 鉱油(石油由来の油)

①は、重曹やセスキ炭酸ソーダなどを水に溶かした弱アルカリ液、あるいは合成洗剤で取り除けます。
②は、時間がたつとカチカチになるため、早めに取り除いたほうがいいでしょう。石けんや合成洗剤で汚れを引きはがせます。
③は、衣服に付着した場合、有機溶剤を用いたドライクリーニングやしみ抜きで取り除けます。

水にも有機溶剤にも溶けない汚れ

水にも有機溶剤にも溶けない汚れで、次の2種類があります。

①水に混ざりやすいもの

②油に混ざりやすいもの

スス、カーボンブラック

①も②も、衣服については石けんや合成洗剤でゴシゴシ洗ったり、洗濯機のかなりハードな水流で洗ったりしなければ落ちません。
①が壁や窓などに付着した場合は、高圧洗浄機で弾き飛ばしてから水に混ぜる形で取り除くことができます。

○参考資料
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