豊かさを実現した人たちの共通点:立ち位置はいつもニュートラル

 出版社に勤務しているときは、ライター、カメラマン、ヘアメイク、料理家、スタイリスト、デザイナーなどさまざまな分野のフリーランスの人に仕事を依頼しました。
 そして今は、私がフリーランスで依頼される側になりました。

 依頼する側・される側の両方を経験して思うのは、仕事が長続きしている人の共通点は立ち位置がニュートラルということ。

 ニュートラル(neutral)には「中立」という意味があります。

 ずっと仕事が途切れないフリーランスの人は、仕事相手に対し適度に敬意を払い、適度になれなれしい。
 立場の上下などにかかわらず、誰に対しても一定の距離間。
 相手によって態度をコロコロ変えない。
 仕事中のテンションも、高過ぎず、低過ぎず。
 自分の専門分野以外は、頼まれない限り、手出し・口出しはしない。

 つまりは、ニュートラルなのです。

 反面教師というわけではないのですが、エライ人とそうでない人であからさまに態度を変えたり、アシスタントを必要以上に怒鳴り散らしたりしていた人は、現場から消えていきました。
 ある人は意味不明なことを告げてから突如姿を消し、ある人はクスリで捕まり……

 もちろん、徐々に依頼が減っていって、仕事がなくなってしまう人のほうが多いと思います。
 仕事というのは雰囲気、場の空気感も大事で、偏っている人がいるとスタッフ全員が無駄に疲れてしまうのです。結果として、大きなミスはなかったとしても「あの人とは仕事をしたくないかも……」と敬遠されます。

 大事なことを書き忘れていました。
 ずっと仕事をし続けているフリーランスの人は、適度に誠実で、適度に不誠実。

 手を抜けず、不器用で割を食うと、力尽きてしまいます。
 また、同じギャラでも仕事量自体は増えて、便利屋のように扱われ、まじめにやっているのがバカみたいに思えてキツくなってきます。

 せっかく好きなことを仕事にできたのに、せっかく自分の専門分野を生かせるのに、心がポッキリ折れてしまう可能性もあるということ。

 好きなこと・やりたいことでお金を稼ぎ続けるのは、たとえ生活費程度の収入であったとしても、豊かだと思います(金は天下の回り物ですし)。それを維持し続けるには、つかず離れずのニュートラルポジションに自分を持っていくことかもしれません。

 フリーランスの先輩たちを見ていると、もともとの性格がニュートラルというわけではなく、仕事の場数をこなすことで身に着けた技のようです。
 まだまだの私は「ああ、ちょっと口を出し過ぎたかも」「テンション上げ過ぎちゃった」などと反省しながら、目下修行中です。

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