読解と作文が苦手な理由は「文の中で、主語と述語がどれだかわかっていない」
作文を教える中で、読解と作文が苦手な子どもが足を引っ張られている原因を発見しました。
文の中で、主語と述語がどれだかわかっていない
主語と述語がわからなくて、小学校高学年になるまでよく学校の授業を受けられていたものだと、私は驚くとともに大きなショックを受けてしまいました。
おそらく、子どもは「よくわからないけど、なんとなくこういうことだろう」と自分勝手に理解した気になっていたのでしょう。
テストも穴埋めだったら、「なんとなく」で答えられます。
内田樹氏の『下流志向』(講談社)には、子どもや若者に「読み飛ばし能力がある」と書かれていました。
「百ます計算」で有名な陰山英男氏の共著『学力低下を克服する本』(文藝春秋)の中で、主語と述語がわからない子どもの例が出ていました。この本に掲載されていた「中学進学にあたって最低限身につけてほしい二十の学力(杉浦和彦 作成)」に「主語と述語がわかる」が挙げられていました。
小学6年生になっても主語と述語がわからない子どもは案外多いのかもしれません。小学校の授業で、百人一首を覚えさせるよりも、文法を教える必要がありそうです。
作文教室では、述語から主語を見つけるというワークシートを作成。最初は単純な文にして、最後に長めの文を盛り込みました。日本語では省略されがちな主語を必ず入れます。文章も、子どもが好きなカードゲームの説明文にしました。
主語と述語を把握できるようになると、子どもの読解力も作文力も飛躍的に伸びます。本を読むときの「勝手読み」「読み飛ばし」を改善させる鍵が、主語と述語の把握にあるかもしれません。
もしも身近に作文が非常に苦手な子どもがいたら、主語と述語を理解しているのかぜひ確認してください。「そんなこと、わかっていて当たり前」と私も思っていましたが、ここが急所であり盲点かもしれません。
文の中で、主語と述語がどれだかわかっていない
主語と述語がわからなくて、小学校高学年になるまでよく学校の授業を受けられていたものだと、私は驚くとともに大きなショックを受けてしまいました。
おそらく、子どもは「よくわからないけど、なんとなくこういうことだろう」と自分勝手に理解した気になっていたのでしょう。
テストも穴埋めだったら、「なんとなく」で答えられます。
内田樹氏の『下流志向』(講談社)には、子どもや若者に「読み飛ばし能力がある」と書かれていました。
文章を読んでいて、わからない点があっても「ああ!!知りたい」というモヤモヤを引きずらない。
意味がわからなくても、ストレスを感じない。
自分が「わからない」ということが気にならない。
こうしたことを「読み飛ばし能力」と内田氏は呼んでいるようです。読み飛ばし能力があるから、主語や述語がわからないこと自体、子どもはまったく気にならないのでしょうね。
意味がわからなくても、ストレスを感じない。
自分が「わからない」ということが気にならない。
こうしたことを「読み飛ばし能力」と内田氏は呼んでいるようです。読み飛ばし能力があるから、主語や述語がわからないこと自体、子どもはまったく気にならないのでしょうね。
「百ます計算」で有名な陰山英男氏の共著『学力低下を克服する本』(文藝春秋)の中で、主語と述語がわからない子どもの例が出ていました。この本に掲載されていた「中学進学にあたって最低限身につけてほしい二十の学力(杉浦和彦 作成)」に「主語と述語がわかる」が挙げられていました。
小学6年生になっても主語と述語がわからない子どもは案外多いのかもしれません。小学校の授業で、百人一首を覚えさせるよりも、文法を教える必要がありそうです。
作文教室では、述語から主語を見つけるというワークシートを作成。最初は単純な文にして、最後に長めの文を盛り込みました。日本語では省略されがちな主語を必ず入れます。文章も、子どもが好きなカードゲームの説明文にしました。
主語と述語を把握できるようになると、子どもの読解力も作文力も飛躍的に伸びます。本を読むときの「勝手読み」「読み飛ばし」を改善させる鍵が、主語と述語の把握にあるかもしれません。
もしも身近に作文が非常に苦手な子どもがいたら、主語と述語を理解しているのかぜひ確認してください。「そんなこと、わかっていて当たり前」と私も思っていましたが、ここが急所であり盲点かもしれません。
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