薬との付き合い方5 不適正な使用
※この記事は「試験問題作成に関する手引き(平成30年3月)」の「医薬品の本質」をベースに、個人的な勉強を目的として作成しています。
〇試験問題作成に関する手引き(平成30年3月)https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000082537.html
薬には、私たちが期待する効果だけでなく、副作用もあります。適正に使わなければ、病気を悪化させる危険性もあるわけです。
薬の不適正な使用については、①使用する人の誤解や認識不足によるもの、②医薬品を本来の目的以外の意図で使用した場合 の2つが挙げられます。
①使用する人の誤解や認識不足に起因する不適正な使用
例えば、かぜ薬。たくさんの商品がドラッグストアに並んでいます。私たちがその中から選ぶときに、CMで名前を知っているから、なんとなく手が伸びてしまうことはありませんか?
かぜ薬も、のどが痛むときや鼻水が止まらないときなど、症状によって含まれる成分が違います。飲んでも効かない場合は、症状に合っていない商品を使っている可能性が高いのです。
それにもかかわらず、「せっかく買ったから」「家にあるから」という理由で漫然とかぜ薬を飲んでいると、薬の悪影響が体に及ぶかもしれません。
また、「早く治したいから」と薬をたくさん飲んだり、「子どもには大人の半分」と思い込んで子どもには適さない薬を与えたりすると、やはり悪影響が体に及ぶ可能性が高くなります。
薬を買うときには添付文書や製品表示を必ず読んで、適正に使用することが大切です。
②医薬品を本来の目的以外の意図で使用する不適正な使用
薬は、症状を抑えるために使用するもの。副作用が出るリスクを最小限にするため、使用する量や使い方が定められています。
ところが、症状もないのに薬を飲むケースがあるのです。
私が以前に耳にしたのは、かぜ薬のドリンク剤を大量に飲んでラりるというもの。トリップしたいから、酒と一緒に飲むという話もありました。
薬の乱用です。
特に青少年は、薬の危険性に関する認識がなく、興味本位で試してしまうことがあります。
薬の乱用によって、薬物依存が生じることがあります。
薬物依存とは、薬を連続的に使わずにはいられないという精神的・身体的な状態。一度、陥ってしまえば離脱することが難しいのです。
薬を販売する人は、不自然なほどの大量購入や頻回購入などには注意を払って、状況によっては販売を差し控えたほうがよさそうですね。
![]() |
薬物の乱用は - 厚生労働省 より |
Leave a Comment