【エクステリアのゆるゆる家事習慣 梅雨の前 6月の始め】水はけの悪い箇所だけ「滑り予防」

 エクステリアで問題視されがちなコケ(苔)。
コケ退治に、さまざまな薬剤が販売されています。

まず、コケについては、健康や家屋、壁面などに、直接トラブルを起こすわけではなさそうです。

屋上緑化に、コケが利用されているからです。トラブルがあるなら、わざわざコケを使わないでしょう。

古くからコケを美しく維持した庭園があり、最近では室内でわざわざ栽培することも人気。

ぱくたそより

そのため、コケを敵視する必要はないのですが、我が家では問題点がありました。コケが生えている場所が雨などで塗れると、滑るので危ないのです。

また、場所によっては、コケで緑色になっていると不潔感が醸し出されます。

以上の理由から、以下の2カ所で必要最小限のコケ対策を行うことにしました。

○ゴミ出しなどで、雨の日でも歩く通路
○見た目に不潔な印象を与える部分(倉庫の壁など)

【エクステリアの根こそぎ掃除】

コケに60℃以上のお湯をかける

雨が長引く梅雨の前に、上記2カ所で、コケのあるところにお湯をかけて、ブラシでこすります。これで、コケの繁殖が予防されます。
60℃以上のお湯をかけると、多くのコケは死ぬと考えられます。沸騰してお湯でなくても、大丈夫。

http://kindmoss.com/moss/index.html


ネット上の情報だと、「コケが弱酸性を好む」「いや、アルカリ性だ」と錯綜しているので、改めて調べるとして……

レンガやコンクリートは、酸性のものに触れると劣化します(酸性雨で歴史的建造物が溶けていくことが話題にも)。ですから、酸を含む洗剤などはエクステリアに使わないほうがいいでしょう。

【水回りのゆるゆる掃除】

掃き掃除を行う

できるだけ土ホコリが付かないように、ときどき掃き掃除をすればいいでしょう。土ホコリが付着すると、雨の水分が保持されて、コケが生えやすくなります。

ところで。
コケについてネット検索したとき、清掃業者が「コケは酸性物質を発生させて、塀を劣化させます」などと書いていました。これは誤りではないでしょうか。

コケが付着することで、塀のコンクリート面が絶えず湿気を帯びることになります。そのため、水とコンクリート内のミネラルが結合し続けて、劣化が進んだのだと考えられます。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/coj/51/11/51_917/_pdf/-char/ja

なお、コンクリートなどで白く筋状に現れるのは「白華(はっか、efflorescence)」と呼ばれる現象で、それ自体が建物の強度を低下させるなどの害を発生させるわけではありません。

wikipediaより


冒頭では「直接トラブルを起こすわけではなさそう」と書いたのですが、間接的にコケはエクステリアに使われている素材へのダメージを引き起こしています。

コケだけでなく、エクステリアで水はけの悪い箇所は、できるだけホコリやゴミを取り除いておいたほうが、家が長持ちすると考えられます。

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