第4回作文教室で「メモの取り方」を繰り返し教えると決めた


私は早期教育には否定的です。

しかし、「メモの取り方」は子どもが小学3年生のときに教えればよかったと後悔しています。



数日前、現在小学3年生の娘が、国語の教科書を音読していました。

その内容に「メモの取り方」が含まれていたので、教科書を見せてもらいました。

すると、非常に美しい字で書かれ、矢印は定規を使ったようにまっすぐと描かれたメモが教科書に載っていたのです。



「子どもはこれをメモだと思い込んでいるのか!!」と、小学5年生の息子のメモ嫌いの理由がわかりました。

教科書に掲載されている「メモ」は、書字に困難さを抱える息子にとって負担が非常に大きい作業です。

負担を軽減するため、「どうせ清書するのだから、メモは不要」という思考に息子はなったのでしょう。

息子は思い込みが激しいので、「丁寧なメモ」の呪縛から解き放つのが大変です。



メモを取ることは、どんな仕事でも大切な作業です。


過去に、私が紹介する形で、美容家が考案したグッズをある会社で製作することになりました。

しばらくして、美容家から「話にならないから、あなたも来て」と言われ、美容家・会社のスタッフ・私の三者で話し合うことに。


話し合いの場では、会社のスタッフが自分の意欲などをしゃべりまくっていて、まったくメモを取っていないことに、私は驚いてしまいました。

「だから、前にも話したんだけど」「そういう話じゃなくて」と美容家は言いたいことが全然伝わらず、いらだちさえ覚えている様子。

結果として商品開発の話は流れてしまいました。


ちなみに、その会社のスタッフは「私は先生(美容家)と気持ちが通じ合っている」と上司に報告していたようです。

数カ月後、グッズ製作の会社はつぶれました。



メモを取る作業は、忘れないように書き留めるだけではありません。

「メモを取らなければ」と思うことで、相手の話をしっかりと聞く態度ができるのです。

話し合いとして成立すれば、最終的に合意できなくても、「あれだけ話し合った結果だから仕方がない」とすがすがしいもの。少なくとも、知らぬ間に相手をひどく怒らせて信用を失うことは回避できるでしょう。



将来、社会に出て仕事をするためにも、そして目の前の作文という課題のためにも、「メモの取り方」を繰り返し教えると私は決めました。



第2・3回作文教室では、「自分物差し」で知恵の木から市川駅までの道のりの長さを計算しました。


結果、私と子どもとで計算結果が異なっていたので、第4回ではその原因を検討しました。


メモを取り、文章化まで進める予定でした。








壁にはメモの取り方のポイント









しかし、単語ではなく文でメモを取っていたので、赤字で「メモは早く」と……












私が「ここだけメモに取りなさい」と言いながら単語を赤丸で囲っても、子どもは全文を書き写そうとします。


恐るべし呪縛。



今日、学校の教師に会う予定があるので、どのように学校でメモの取り方を教えているのかを詳しく聞くつもりです。


子どもよ、呪縛を解いて楽にメモを取ってくれ~~





■追記


学校において書字全般は「時間がかかっても丁寧に、最後まであきらめずに書くことが大事」という考え方で指導されているようです。


まあ、そうだろうなと私は思いました。


「単なるメモなんだから、汚い字で楽にさっさと書いてしまいなさい。後で読めればいいんです」と教育するわけにはいかないよね。
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