シェアオフィスとコワーキングスペースは何が違うのか問題(2021年1月15日初出、2026年7月3日改題・更新)
シェアリング・エコノミー(Sharing economy、共有経済)の明確な定義は存在していませんが、古い時代から貸し借りや共有は当たり前でした。
そんな貸し借りや共有がビジネスとして発展したのは、テクノロジーの進歩と大きく関係するようです。インターネット上のシステムで、たとえ知らない人同士でも、簡単に個人間で貸し借りや共有ができるようになったわけです。
シェアオフィス(Shared office)も、個人事業主などが事務所を共有して、安く済ませようという考え方をもとに作り出された概念だと考えられます。
日本ではシェアオフィスとコワーキングスペース(Coworking space)が、ほぼ同じ意味で使われている印象を受けます。しかし、語源を見たら、両者はかなり意味合いが違っていました。
「コワーキングスペース」という言葉は、アメリカのサンフランシスコで2005年頃に生まれたとされています。
コワーキングでは、一緒に(Co)アイデアを出し合って働くことが重要で、必ずしも働く空間を共有する必要はありません。
もちろん、同じ空間にいて、顔見知りになり、気軽に自分の考えを伝え合える状況は大事です。ただ、その状況を作り出すには、空間の共有だけでは足りないのではないでしょうか。
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| 出典:『経済産業省 METI Journal』平成25年12月・1月号 |
自分の経験では、一つの会社が同じ一つのビルに入っていても、さらには同じフロアに部署があっても、必ずしも活発に部署間で交流しているわけではありませんでした。 「飲みに行こうか」「みんなでイベントに行かないか」などと誘ってくれる人、企画してくれる人がいて初めて、同じ部署内や他部署間で、仕事のやり方と現状についてポツポツと情報交換ができていました。
ちなみに、知人Aが使っていたコワーキングスペースでは、ビールが飲み放題だったそうです。それで知人Bは、知人Aには用事もないのに、ビール目当てにそのコワーキングスペースに”打ち合わせ”に行っていると、私たちの間で噂になっていました。ビールには人を集めるパワーがあるようです。
そう考えると、古臭くて非効率とされている「日本的経営」は、実はコワーキングにおいて重要な要素だったのかもしれません。飲みニケーションに社員旅行、社内運動会など、嫌でも他人と関わらなければならず、社内で知り合いが増えていくからです。
ただし、ビール飲み放題にして、複数の人が一緒にビールを飲んでいるだけでは、ただの飲み屋(無料という意味でも"ただ")。情報やアイデアを交換しなければ、仕事としての発展性は乏しいような気がします。
まとめ
○シェアオフィス:オフィスとして必要な設備(机、いす、電源、Wi-Fi、複合機など)を共有して、各自が仕事をする場所
○コワーキングスペース:協働する場
LINE リサーチの調査によれば,コワーキングの認知率は6割を超えている一方で,利用率は4%に留まっており,約半数の層が「利用意向なし」と回答している。その理由として「交流より自宅で静かに作業したい」や「業務上の秘密保持が困難」などが挙げられている 1)。このことは,コワーキングスペースが単なるワークスペースとして捉えられていることを浮き彫りにしている。すなわち,多様な背景を持つ利用者や運営者間の交流やコミュニティ形成,知恵や知識の共有や共創というコワーキングの本質的価値が十分に浸透していないことを示唆している。文献検索には CiNii Research を 用 い,「コワーキング」「コワーカー」「コワーク」を検索用語とした。このキーワード選定の意図は,作業場所の提供を主目的とする「シェア・オフィス」や「サテライト・オフィス」とは区別し,後述する定義に即した「共創やコミュニティ」の側面を含むコワーキング(スペース)を直接の対象とするためであるシェア・オフィスやレンタル・スペース,公共図書館など,共用設備を有した類似施設は多数存在する。また,特定の空間にとらわれずに働くという側面に注目すれば,カフェや自宅も競合の対象となる。それゆえ,これらのスペースとの弁別がコワーキング(スペース)の定義を考えるうえで重要な点となる。
利用については、30 代(46.4%)、男性(82.8%)、専門・技術系(51%)、フリーランス(46.9%)といった属性の利用者が中心であることなどを示した。ただ、埴淵の研究は、主に名古屋市と東京都特別区で収集したデータに依拠しているため、一定の地域バイアスがあることは否めない。GCS の目的は、コワーキングスペース自体やその利用者、運営者、潜在的利用者の様態を示すことである。第 1 回調査は、2010 年 12 月に実施され、24 ヶ国 661 名のデータが収集された。(中略)スペースで催されるイベント数の平均は1ヶ月で4.5回である。利用者の平均年齢は 34 歳である。利用者の就業上の地位については、54% がフリーランス、20% が小規模事業者、20% が正規従業員である。
やってはいけない 新しいこと3パターン(日経ビジネス)
https://business.nikkei.com/atcl/NBD/19/special/00139/

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