【水回り掃除のゆるゆる家事習慣 8月】できれば暑い季節に「手順を守る&待つ」がポイント

 すべての汚れはあくまでも見た目の問題で、健康問題にはならないことを浴室掃除の目的は「達成感」「面白い」「リフレッシュ」! 健康問題とは切り離して考えたいで確認しました。

ですから、気力も体力もないときに、がんばって掃除するものではありません。
今後も、普段はこれまでどおりの「ゆるゆる掃除を」行って、やる気があるときに「根こそぎ掃除」を行うようにします。
根こそぎ掃除はできるだけ夏に行います。理由は、気温が高く、汚れが緩むだけでなく、洗剤も反応しやすくなるからです。


【水回りのゆるゆる掃除】

合成洗剤で洗う

【水回りの根こそぎ掃除】

1 ぬめりを水とスポンジで取り除く

水回りを触ってみて、ぬめりを感じた箇所をスポンジでこすって、水道水で流します。

2 高濃度クエン酸水をスプレーで吹き付ける

水道水に、クエン酸を溶けるだけ溶かしたものが高濃度クエン酸水(詳しくは、高濃度クエン酸水で、2時間ほったらかし風呂掃除)。これを、水回りで白くなっている箇所を中心に吹き付けます。
掃除用のクエン酸は、100円ショップでも入手できます。
※浴室の場合、ドアのレールの汚れにも高濃度クエン酸水を吹き付けましょう。茶色っぽい汚れは、ホコリを巻き込んだ水アカです。

3 中性の合成洗剤をスプレーで吹き付ける

全体的に中性の合成洗剤を吹き付けます。場合によっては、ゴム手袋をはめた手で、壁など全体に合成洗剤を広げます。
ちなみに、浴室用の洗剤を台所に使っても、食器用洗剤を浴室に使っても、何の問題もありません。
美装職人TETSUROさんは、浴室用としてこちらの洗剤をお勧めしていました。


4 30分以上待つ

待つのは最大3時間にしましょう。長く時間を置いたら、クエン酸カルシウムが発生して、逆に汚れが落ちにくくなるそうです。


5 食品用ラップかビニール袋に、歯磨き粉をつけてこする

食品用ラップかビニール袋を、くちゃくちゃに丸め、まず全体を軽くこすってみましょう。「白っぽい汚れが残っているな」という箇所は、歯磨き粉をつけてこすります。
スポンジやブラシを使わないのは、穴や毛の間に歯磨き粉が入ってしまい、うまくこすれないからです。

6 水でよく洗い流す

スポンジなどを使って、高濃度クエン酸と合成洗剤をよく洗い流しましょう。
ちなみに我が家は、男性用の浴用ボディタオルで風呂掃除をしています。水切れがよいからです。100円ショップでも購入できます。

7 残った汚れや白い筋を、メラミンスポンジで軽くこする

取り切れていない汚れや、乾燥して白く浮き出てきた白い筋は、水道水で濡らしたメラミンスポンジで軽くこすります。消しゴムのように削りカスが出るので、カスは通常のスポンジなどを使って洗い流しましょう。

8 黒カビがあれば、アルコールまたはカビ取り剤を使用する


手順1で、クエン酸の反応を邪魔する汚れを取り除きます。手順2では、ガチガチの水アカを除いて、湯アカなどを落としやすい状態を作ります。手順3は、湯アカ、つまり油脂の汚れを取り除くのですが、アルカリ性の洗剤は避けます。クエン酸と反応するため、水アカを取り除く効果が弱まる可能性があるからです。手順4では、水アカをこすり落とします。


手順7で使うメラミンスポンジとは、「メラミンフォーム」と呼ばれる材質で出来ているスポンジのこと。
硬く、きめ細かい網目の構造で、汚れを削り落とします。つまり、表面が削れてしまうなのです。そのため、メラミンスポンジでこすると削りカスが出て、小さくなっていきます。
削ると水アカだけでなくコーティングなども取れてしまいます。ですから、曇り止めのコーティングがされている鏡には使わないようにと注意書きがありますが、水アカがガチガチについている鏡ならば、曇り止めどころの話ではないので、気にせずに使っています(自己責任)。
シンクも、鍋などですでに大量の傷がついているので、こちらもメラミンスポンジをガシガシ使っています。


手順8のカビ退治については、水アカと油脂の汚れを取り除いてから行ったほうが、格段に効きました。「カビ取り剤が全然効かないなあ」と過去にいら立つことが多々あったのですが、水アカと油脂の汚れが邪魔をしていたようです。
手順を守るのは大事なのだと、最近になったよくわかりました。


キッチンのシンク、浴室、トイレの手洗いなど、水回りはこの手順で根こそぎ掃除します。


我が家は、たいていの場合、ふろに最後に入るのは子どもBです。そして皿洗いは、家族全員がやっています。
そんな家庭で、「最後に水をすべて拭き取りましょう」という水アカ予防策は打てません。私だけがやるのならともかく、家族にそれを強要すると、互いにストレス。
しかも、全員近視なので、そんなに汚れが見えないのです。汚れで死ぬわけじゃないので、あまり気にしないのが一番。


また、子どもたちが幼い頃は、ホームパーティその他で来客もあったのですが、今はありません。玄関で宅配便の応対をする程度。
となると、家族が嫌じゃない程度にきれいだったらかまわないわけです。


掃除の本を複数読んだのですが、「これは、とてもじゃないけど、やってられない……」と感想を抱いてしまいました。まあ、きっちり掃除したい人しか、掃除関連の本を読まないわけで、読者ニーズに合わせると当然、そんな内容になるのですね。

■参考資料

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