【今井龍弥医師の知恵袋】体臭・耳の裏やわきのにおい、服についた尿のにおいを抑えるミョウバン水の作り方

●今井龍弥医師考案 ミョウバン原液の作り方
○用意するもの
水道水 700ml
焼きミョウバン 25g

容量が700ml以上の空きペットボトル

○作り方
1 鍋で水道水350mlを沸騰させる
2 火を止め、水道水350mlを加える→50℃のお湯にする
3 鍋に焼きミョウバンを加えて、混ぜて溶かし、ペットボトルに移す

※常温で半年保存できる

 ミョウバン原液は必ず薄めて、ミョウバン水にしてから使いましょう。

■ミョウバン水
ペットボトルキャップ1杯(約5ml)分のミョウバン原液に、水道水100mlを加えて薄める

 ミョウバン水はスプレー容器に入れて、においが気になる部位に吹きかけます。
 吹きかけたときにピリッとした刺激を感じたら水道水で洗い流し、ミョウバン水をさらに水道水で薄めてから使用しましょう。あるいは、ミョウバン水を肌ではなく衣類や寝具などに吹き付けてもかまいません。

 かゆみやかぶれなどが現れたら、使用を中止します。


耳の裏のにおい  ミョウバン水を一吹きする

 耳の裏は、汗をかきやすい上、皮脂腺が集中しているため、においが気になる部分です。
 だからといって、髪を洗うときにゴシゴシと耳の裏も洗っていると、健康な肌に存在する善玉菌を減らし、悪玉菌を増やしてしまいます。さらに、肌のバリア機能を破壊して、フケやにおいを悪化させるのです。
 耳の裏のにおいには、人と会う前などにミョウバン水をシュッと一吹きしましょう。
 使用回数は、1日1回が目安です。
 汗をふくときは、濡れたハンカチが適しています。乾いたハンカチは汗の水分だけを吸収して、その他の成分を肌に残します。その結果、雑菌が繁殖して、においの原因になります。
 ミョウバン水を濡らしたハンカチを使ってもいいでしょう。


■わきのにおい ミョウバン水を含ませた布で優しくふく

 年齢を重ねるにつれ、体臭も変化します。
 わきのにおいについては、高齢になるほど弱まる傾向にあります。しかし、夏になればわきに汗がたまり、においが気になることもあるでしょう。
 そのようなときには、ミョウバン水を含ませてから絞った濡れタオルなどで、わきを優しくふきましょう。
 ミョウバン水をわきにスプレーするのも効果的です。この場合は、肌が湿った状態になるまで、2~3回吹き付けるといいでしょう。
 ミョウバン水の使用回数は、1日1回が目安です。
 汗が衣類に染み込むと、においは発生しやすくなります。ですから、こまめに着替えることも、におい対策として効果があります。

■尿のにおい ミョウバン水を布類に吹きかけておく

 加齢臭は70代に入ると弱まります。その代わりに、ツーンと鼻を突くような「老人臭」が発生しやすくなります。原因は、汗や尿に含まれるアンモニアです。

 加齢で腸内環境が悪化すると、腸の中でアンモニアなどのにおい物質が発生しやすくなります。こうしたにおい物質が吸収されて、血液に乗って全身を巡り、汗から出てくるのです。

 そして、年を取れば、排尿機能も衰えてきます。そのため、尿をちょっと漏らして、衣服からにおいが漂うことがあります。

 こうしたにおいは、ミョウバン水で防ぐことができます。アルカリ性のアンモニアを、弱酸性のミョウバン水が中和することで、においが抑えられるのです。
 下着やパジャマ、シーツなどといった布類は、洗濯して干した後にミョウバン水をスプレーしましょう。汗や尿のアンモニアが中和されます。
 寝具や衣類などの尿臭が気になるときには、バケツなどにミョウバン水を入れて漬けておくと、においが気にならなくなるはずです。



ミョウバンにはサラサラと細かいものと粗いものがありますが、細かいほうが水に溶けやすいです


 体臭を抑えるために、今井龍弥医師や五味常明医師が推奨しているのが「ミョウバン水」です。
 それぞれの医師で、配合するミョウバンと水の割合が異なります。五味医師から「割合はそれほど厳密に考える必要がない」と聞き、ミョウバン濃度が低く、皮膚への刺激が少ないと考えられる今井医師バージョンを紹介しています。

 なお、常温の水ではミョウバンがすぐには溶けません。よく振っても白く泡が立つだけで、しばらく置くと沈殿します。
 しかし、数日ほったらかしにしていたら、溶けてしまいました。

 今井医師バージョンの「50℃のお湯にする」工程が面倒であれば、常温の水でかまわないと思います。

 ミョウバンは食品添加物で、野菜のあく抜きなどに使われています。その歴史は古く、古代ローマでは浄水剤や制汗剤として使われてきたようです。

 ミョウバンを水で溶かしたミョウバン水には、次の3つの効果があります。

○汗や尿のツーンとしたにおいを消す
 汗や尿のツーンとしたにおいのもとは、アンモニアです。アンモニアはアルカリ性なので、弱酸性のミョウバン水で中和されて、においが消えます。

○汗の出を適度に抑える
 ミョウバン水には肌を引き締める収れん作用があるので、汗の出が適度に抑えられます。
 市販の制汗剤よりもミョウバン水のほうが、収れん作用が穏やかなので、過剰に汗を止めてしまうことはありません。

○肌の表面の雑菌の繁殖を抑える
 肌にすんでいる菌類(常在菌)のバランスが崩れると、においを発生させる悪玉菌が増えます。しかし殺菌性のあるせっけんなどで悪玉菌を殺そうとすると、有用な善玉菌まで殺してしまいます。
 ミョウバン水は弱酸性なので、常在菌のバランスを保ちながら、悪玉菌の活動や繁殖を抑制します。

ミョウバンリンス
洗面器1杯(約3l)にミョウバン原液ペットボトルキャップ1杯(約5ml)

ミョウバン風呂
お風呂の湯200lにミョウバン原液ペットボトルキャップ5~10杯(20~50ml)

○今井龍弥医師のプロフィール
1940年、愛知県名古屋市生まれ。京都大学医学部卒業後、大阪大学歯学部を卒業。医師免許、歯科医師免許を取得。名古屋市内でクリニックイマイを開業。著書多数。

○五味常明医師のプロフィール
1949年、長野県生まれ。一橋大学商学部、昭和大学医学部卒業。昭和大学形成外科等で形成外科学、および多摩病院精神科等で精神医学を専攻。患者の心のケアを基本にしながら外科的手法を組み合わせる「心療外科」を新しい医学分野として提唱。ワキガ・体臭・多汗治療の現場で実践。
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