青色申告に変更するには? 2

    青色申告について、国税庁のサイトには以下の説明があります。


 青色申告の記帳は、年末に貸借対照表と損益計算書を作成することができるような正規の簿記によることが原則ですが、現金出納帳、売掛帳、買掛帳、経費帳、固定資産台帳のような帳簿を備え付けて簡易な記帳をするだけでもよいことになっています。

これらの帳簿および書類などは、原則として7年間保存することとされていますが、書類によっては5年間でよいものもあります。

5年間の保存でよい書類には、例えば、請求書、見積書、納品書、送り状などがあります。

 貸借対照表と損益計算書を作成するには、複式簿記で6種類の「補助簿」と2種類の「主要簿」の8種類の帳簿を作成する必要があります。

補助簿  現金出納帳・預金出納帳・買掛帳・売掛帳・経費帳・固定資産台帳
主要簿  総勘定元帳・仕訳帳


 私はネットに落ちていたエクセルデータを使って、帳簿をつけています。個人の編集・ライター業は、借り入れはないし、資産も必要ないので、とてもシンプル。だから自分で帳簿をつけられますが、材料を買って、保管して、それで商品を作って、売って、材料費を借りてといった作業があったら、とてもじゃないのですが無理です。
 なお、個人事業主の場合、1月から12月が会計年度です。

貸借対照表

 貸借対照表は、バランスシート(B/S)とも呼ばれる、1年間の財政状態を表わす書類です。会計年度の終わり時点での会社が保有する「資産」、「負債」、「資本(純資産)」が記載されています。
 資産=負債+資本(純資産)という関係になります。

資産  現金や預金など、会社が所有している財産
負債  いずれは返済が必要な借入金など
資本(純資産)  資産から負債を引いたもので、返済義務のない純粋な資産


資産の種類

流動資産  現金化しやすい資産で、現金、預金、受取手形、前払費用、短期貸付金など
固定資産  現金化に時間がかかる資産で、土地、建物、車両など
繰延資産  上記2つに属さない資産で、過去に支出した費用のうち来期以降にも影響があると考えられる資産(開業までにかかった費用など)


負債の種類

流動負債  返済期日が1年以内のもの
固定負債  返済期日が1年を超えるもの



損益計算書

 損益計算書は、1年間の収益と費用を表わしたものです。業績を「売上総利益」「営業利益」「経常利益」「税引前当期純利益」「当期純利益」の5つの利益に分けて段階的に示しています。

利益の種類

売上総利益  当期中に売り上げた商品の売上高から売上原価を差し引いた1年の粗利益の集計
営業利益  本業で稼いだ利益(事業の収益性がわかる)
経常利益  経常的な企業活動の結果稼いだ利益(会社の稼ぐ力がわかる)
税引前当期利益  営業と直接関係ない臨時的な損益も計算した利益
当期純利益  会社が支払う法人税等を差し引いた最終的な利益(株主に対する配当の源泉)

 売上高とは、商品やサービスを提供して得た売上の合計のこで、商品の購入やサービスの提供にかかった費用は計算されていません。
 一方、利益とは、売上高から費用を引いた、実際に儲かった金額を指します。

キャッシュ・フロー計算書

 キャッシュ・フロー計算書は、現金の流れを示した書類です。収益を出しているにもかかわらず現金が残っていない場合は、現金の流れに問題があることになります。

 キャッシュ・フロー計算書は、現金の増減を表わしています。キャッシュ・フロー計算書は損益計算書で足りない点を補う役割があります。


キャッシュ・フローの種類

営業活動 会社本来の事業活動によるお金の流れがわかる(商品やサービスの売上または仕入による収支、人件費や家賃等の支出)
投資活動 投資によるお金の流れがわかる(土地や有価証券などの購入と売却による収支、設備投資や新規事業に伴う支出)
財務活動 資金調達と返済の実態がわかる(株式発行による収入や配当金による支出、借入金の返済による支出)

 営業活動によるキャッシュ・フローで、本来の事業活動でお金がどのように動いているかがわかります。

■参考資料
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