【ほったらかし投資勉強会】マニュアル1 概ね3カ月〜6カ月の生活資金を確保して、普通預金に置く
私たちは、日々、何かを選択しています。買い物に行くか行かないかも、選択。行ってから何を買うのかも、選択。
このように何かを選ぶべきときに、必ず考えておきたいのが「機会費用」です。その行動を選択しなかったら、どれだけの利益が得られたかということが、機会費用です。
例えば、毎月1万円の余剰金がある場合、それを積み立てると1年で12万円、10年で120万円となります。
金融庁の「つみたてシミュレーター」で毎月1万円を積み立て投資にした場合、想定利回り(年率)3%で計算すると、10年後には運用収益が20万円でトータル140万円となります。「金が金を生む」というのを実感できるのが、長期投資です。
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金融庁の「つみたてシミュレーター」より |
『ほったらかし投資術』(朝日新聞出版)の著者の一人の水瀬ケンイチさんは、次のように述べていました。
20年という長期間(これを本当に長期と呼べるかは議論がありそうですが)投資し続けると、大きな資産を築くことができるという長期投資の力を実感しています。
月の最低積立金額が100円の金融機関は珍しくありません。どんなに小さな金額でもかまわないので、早くから投資を始めるのが、経済的独立への近道なのです。
とはいえ、生活に必要な資金を手元に置いておくことが重要です。[ほったらかし投資術]実行マニュアルには「概ね3カ月〜6カ月の生活資金を確保」とあります。
現在の貯蓄額が1000万円の4人世帯で実行するケースを考えてみましょう。
ある家計調査では、2021年の4人世帯の1カ月当たりの支出額は、約32万円でした。
1カ月の支出が32万円と想定すると、6カ月分の生活資金は192万円です。これを普通預金に入れておきます。
1000万円(貯蓄額)-192万円(生活資金)=808万円(運用資金)
なお、私は「3カ月〜6カ月」だと少々心配なので、1年分の生活資金を確保しています。
ポイントは、生活資金が不足しても、絶対に借金はしないこと。速やかに運用資金を生活資金に充当しましょう。投資した際と同様に、借金についても雪だるま式に増えるからです。なお、投資信託については、全額ではなく、一部を換金(解約)することができます。
「毎月1万円の余剰金をほったらかしにする」という選択をしなければ、10年後には運用収益が20万円になる可能性があります。つみたてNISAは18歳(利用する年の1月1日時点で18歳以上の成人)から始められます。最初の手続きが終われば、毎月の積立額を銀行口座から自動的に引き落とすことができるので、手間はかかりません。18歳で1万円のつみたてNISAを始めれば、28歳のときには140万円になっている可能性があるということ。20代後半である程度のお金がたまっていれば、精神的にもゆとりが持てるし、旅行や趣味などさまざまなことにチャレンジもできるでしょう。
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