第5回作文教室「短文を作る」

 編集者は、原稿を書いてもらうのが仕事。
 「原稿が書けない……」と相手(ライターなど)の動きが止まったとき、切り口を変えるヒントを与えたり、情報の取捨選択を行ったりして、なんとか原稿を書くように仕向けていきます。

 第5回作文教室では、「キーワードを見つける」「メモを整理する」をすっ飛ばして、「短文を作る」段階に進みました。

 実際に文を作りながら、「キーワードを見つける」「メモを整理する」を教えたほうが子どもにはわかりやすいだろうと判断したからです。
 しかし。
 「短文を作る」作業では、子どもがあくび連発。これは厄介だと実感した次第です。

 第4回まで作文教室では、「自分物差し」を作ったり使ったりする作業を行ってきました。
 第5回で子どもは作業を振り返って、短い文章を作ります。






 短文を作る作業で子どもに強調したのは、たくさんのことを一度に話さないこと。キーワードが「4月11日」ならば、たとえ関連性があったとしても別の日にやったことは盛り込まないようにします。こうして作った短文が、長文の中では段落に当たるわけです。






 1つの段落にいろいろな内容を入れてしまうと、読み手は混乱します。
 諸説てんこ盛りというか、知っていることを全部書こうとして、伝わらない文章を作るのは、大人でも珍しくありません。

 クローゼットにたとえれば、下着も靴下もハンカチも混ぜて同じ引き出しに入れてしまうこと。これでは取り出すだけで苦労します。服のコーディネートどころではありません。
 下着のスペースには下着だけ、靴下のスペースには靴下だけと、区分けをはっきりさせることが大事です。

 クローゼットと同様、情報の取捨選択を行って文章を整理したほうが、読み手は苦労しないのです。

 文章だけに限らず、自分のことを誰にもわかってもらえないと感じるときは、相手の理解に頼らずに、「自分が原因だ」と考えて情報を整理をしましょう。整理は習慣化することで身に着く技術です。逆に、やらなきゃ身に着きません。性格や能力などのせいにせず、ひたすら実践。
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