会社勤めから押し出された中高年にも、働く場所が存在してほしい
女性も男性も、子育てや病気、介護などでやむを得ず会社勤めをやめる場合は多いかもしれません。
しかし、子どもは成長する。
病気は快復する。
老親は亡くなる。
時間の経過とともに環境が変化し、ふと自分を眺めると「まだ働ける」という場合、仕事の場に戻れないものなのでしょうか。
もしかしたら、私たちは仕事で否応なく他人と接触することで、精神的な健康を保っているのかもしれません。
そう思ったきっかけの一つは、ネットで「低能先生」と呼ばれていた男性が起こした殺人事件です。
ネット上で誰彼かまわず「低能」と誹謗中傷をしつこく行ったことから、その男性はいつしか低能先生と呼ばれるようになったそうです。
誹謗中傷を繰り返す「荒らし行為」。
低能先生は荒らし行為を運営会社に通報されて、IDを凍結されてもまた別のIDを作って荒らし行為をすることを繰り返していました。
そして運営会社に通報した人物を恨み、低能先生は殺人事件を起こしてしまうのです。
ネット情報で、低能先生が九州大学(九大)卒の40代男性と知って、嫌な気分になりました。
私が生まれ育った福岡県では、九大は名門大学。高校の同級生は九大を目指して、必死に受験勉強をしていました。
そんな大学を出て、40代にもなって、低能先生は何をしているのでしょうか。
大学や人生で何を学んだのでしょうか。
結局のところ、低能先生はリアルな世界で疎外感を味わっているから、ネットで暴言を吐いて、たとえ嫌われても誰かとかかわっていることが「幸せ」だったのかもしれません。
低能先生は、大学卒業後、ラーメン屋で働いていたという情報もありますが、新聞では無職となっていました。
低能先生の経歴は知りませんし、憶測にすぎないのですが、彼に仕事があったら荒らし行為をしつこく繰り返したり、ネット上でしか知らない人物を刺し殺したりすることはなかったのではないでしょうか。
同時に思うのです。
低能先生は他人事ではないと。
彼と私の共通点は九州出身の40代というだけですが、リアルな世界での人間関係が乏しくなってしまえば、脳内だけで「自分だけが絶対的に正しい」というゆがんだ論理と正義感を作り上げ、人間同士が顔を合わせないネットの世界で暴走し、狂っていく可能性は十分にあります。そう考えたら、背すじが冷たくなりました。
現状として、行政やNPOなどの就労支援が手厚いのは、シニアや子育て中のママ、若者です。
しかし、本当に就労のために手を差し伸べる必要があるのは、なんらかの理由で会社勤めができなくなり、能力やスキルを生かせる場が見いだせず、鬱屈した中高年の私たち。
もう若くはないけれども、この先40年も50年も生き延びてしまう「リスク」に怯え、打ちのめされている私たちです。
「会社を辞めたのは自分でしょう? だから自己責任ですよ」と言われれば、まさにそのとおり。グーの音も出ません。
中高年の場合は自己都合の自己責任なので、自分で何とかするしかないとわかっていても、思ってしまうのです。
使い捨ての「人手」ではなく「人材」として、手を差し伸べてくれないものかと……
数年前にハローワークを利用した限りでは、市川の企業で40代女性・免許なし・資格なしの私は、ただの人手としか扱われないとわかりました。
その事実を「はい、そうですか」と受け入れられない、とてもちっぽけなプライドから、今ももがき続けています。
■参考サイト
https://www.asahi.com/articles/ASL6T3FPSL6TTIPE008.html
https://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/428119/
https://parupuntenobu.hatenablog.jp/entry/hagex-murder-case
しかし、子どもは成長する。
病気は快復する。
老親は亡くなる。
時間の経過とともに環境が変化し、ふと自分を眺めると「まだ働ける」という場合、仕事の場に戻れないものなのでしょうか。
もしかしたら、私たちは仕事で否応なく他人と接触することで、精神的な健康を保っているのかもしれません。
そう思ったきっかけの一つは、ネットで「低能先生」と呼ばれていた男性が起こした殺人事件です。
ネット上で誰彼かまわず「低能」と誹謗中傷をしつこく行ったことから、その男性はいつしか低能先生と呼ばれるようになったそうです。
誹謗中傷を繰り返す「荒らし行為」。
低能先生は荒らし行為を運営会社に通報されて、IDを凍結されてもまた別のIDを作って荒らし行為をすることを繰り返していました。
そして運営会社に通報した人物を恨み、低能先生は殺人事件を起こしてしまうのです。
ネット情報で、低能先生が九州大学(九大)卒の40代男性と知って、嫌な気分になりました。
私が生まれ育った福岡県では、九大は名門大学。高校の同級生は九大を目指して、必死に受験勉強をしていました。
そんな大学を出て、40代にもなって、低能先生は何をしているのでしょうか。
大学や人生で何を学んだのでしょうか。
結局のところ、低能先生はリアルな世界で疎外感を味わっているから、ネットで暴言を吐いて、たとえ嫌われても誰かとかかわっていることが「幸せ」だったのかもしれません。
低能先生は、大学卒業後、ラーメン屋で働いていたという情報もありますが、新聞では無職となっていました。
低能先生の経歴は知りませんし、憶測にすぎないのですが、彼に仕事があったら荒らし行為をしつこく繰り返したり、ネット上でしか知らない人物を刺し殺したりすることはなかったのではないでしょうか。
同時に思うのです。
低能先生は他人事ではないと。
彼と私の共通点は九州出身の40代というだけですが、リアルな世界での人間関係が乏しくなってしまえば、脳内だけで「自分だけが絶対的に正しい」というゆがんだ論理と正義感を作り上げ、人間同士が顔を合わせないネットの世界で暴走し、狂っていく可能性は十分にあります。そう考えたら、背すじが冷たくなりました。
現状として、行政やNPOなどの就労支援が手厚いのは、シニアや子育て中のママ、若者です。
しかし、本当に就労のために手を差し伸べる必要があるのは、なんらかの理由で会社勤めができなくなり、能力やスキルを生かせる場が見いだせず、鬱屈した中高年の私たち。
もう若くはないけれども、この先40年も50年も生き延びてしまう「リスク」に怯え、打ちのめされている私たちです。
「会社を辞めたのは自分でしょう? だから自己責任ですよ」と言われれば、まさにそのとおり。グーの音も出ません。
中高年の場合は自己都合の自己責任なので、自分で何とかするしかないとわかっていても、思ってしまうのです。
使い捨ての「人手」ではなく「人材」として、手を差し伸べてくれないものかと……
数年前にハローワークを利用した限りでは、市川の企業で40代女性・免許なし・資格なしの私は、ただの人手としか扱われないとわかりました。
その事実を「はい、そうですか」と受け入れられない、とてもちっぽけなプライドから、今ももがき続けています。
■参考サイト
https://www.asahi.com/articles/ASL6T3FPSL6TTIPE008.html
https://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/428119/
https://parupuntenobu.hatenablog.jp/entry/hagex-murder-case
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