作文教室番外編で、子どもの思考能力を見直してしまった

(問)

法律はどうして生まれたのでしょうか



(答え)

 法律が生まれたのは、人間が集団で生活するときに起こるトラブルを早く終わらせるために、解決法や責任の取り方などを決めておく必要があったからです

 肩がぶつかった、足を踏んだといった小さなトラブルが、殴り合いの大ゲンカになった例を、私はいくつか目撃しました。相手にやられたら、それ以上にやり返すという行動を、私たち人間は取ってしまうようです。

 加えて、トラブルを相手のせいにしがちです。

 当事者たちでトラブルは解決できないうえ、周囲の人も巻き込んでエスカレートしていく可能性があります。

 法律がなかった頃は、血で血を洗うような争いがたくさん発生していたのでしょう。

 法律を生まれたおかげで、私たちが安心して暮らせるようになったとわかったので、今まで以上に法律を大切に守りたいと思います。



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【答えの型】

(問)で「どうして」という言葉があるので、「~だからです」と答えましょう。(問)と(答え)を対応させることが重要です。ただし、ここで終わってしまうと、ただの国語の答案になってしまいます(赤字の部分)。作文なのですから、自分の考えを述べて締めくくります(青字の部分)。

※過去のブログでも書いたとおり、法学を学んだ上の(問)と(答え)ではなく、あくまでも作文教室の題材として作成しています。法学に詳しい方には、ぜひ「法律がどうして生まれたのか」についてお聞きしたいです!

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以上のような短文を、子どもが作文教室番外編その2で作る予定でした。

しかし、60分では時間が足りず、次回に持ち越し。



今回の作文教室で驚いたのは、子どもが「法律」という形のない事柄について自分で考えられるということでした。

日々、兄妹ゲンカをしている自分の体験から、小競り合いがエスカレートして殴ったり物を壊したりするような大ゲンカに発展することを知っていたからかもしれません。そして、お互いに相手のせいにすることも。















普段の生活の中で子どもたちが体験していることだったら、抽象的な事柄を少し掘り下げて考え、文章化する作業も少しずつ始めていってもいい年頃なのかもしれません。

「お金って何なんでしょうね」というテーマも、機会があれば作文教室で扱おうと思っています。





おまけ1

ジッグラトは面積が62m×43m、高さが約20mの3層の塔で、「ウル・ナンム法典」が作られた頃に建てられました。

東京ドームの半分ぐらいの広さで、マンションの5~6階の高さに当たるようですね。



おまけ2

マンガ『王家の紋章』のおかげで、私は紙の英語paperの語源が、ナイル川に生育しているパピルスという草だと知っていました。

古代エジプトではパピルスを紙代わりに使っていたようですね。

古代メソポタミアでは、紙の代わりに粘土板を使っていたというのが定説。



粘土板に文字を刻むのは時間がかかるだろうだし、粘土板は重いし、落とすと割れます。

そんな大変な思いをしてまで「ウル・ナンム法典」を作ったのは、「決まりを書き残しておく」ことが大事だったのではないでしょうか。

口だけで決めたことは、たいてい、後でコロコロと変わります。

「ケースバイケースでコロコロ変わるんじゃ、トラブル解決に役に立たないじゃないか!」と古代の人々は思ったのでしょうね。

「この粘土板にすでに書いてあることが決まりだから」と示されれば、トラブルの当事者も「書いてあるんじゃ、仕方がないかな」といちおうは納得するはず。



「ウル・ナンム法典」の次に古いと言われている「ハンムラビ法典」には、あとがきに「強者が弱者を虐げないように、正義が孤児と寡婦とに授けられるように」と書かれているそうです。

古い法典はこのような意識で作られていたようですが、後々ヘンテコな法律が多々作られていますね。残念。
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