手が荒れてひび割れたときにはワセリンとラップで治す

 手のひらも甲もひび割れだらけの手荒れを、私は小学生の頃から30歳ぐらいまで患っていました。
 クリームなどを塗るセルフケアを行うほか、皮膚科も多数受診しました。
 しかし、ステロイド外用剤で私の手荒れはまったく治りませんでした。

 学生・独身時代にまじめに薬を塗っても治らなかった手荒れが、子育ても家事もしている今は治り、冬でもひび割れのない状態です。

 手荒れに悩まされた約20年の経験でわかったのは、保湿よりもひび割れなどの傷をふさぐケアを最優先するということ。
 傷があると細菌感染しやすいうえ、痛みによるストレスで末梢血管の血流が阻害されて皮膚の状態が悪化するからです。

 傷のケアのやり方は、以下のとおりです。
 夜、寝る前にひび割れなどの傷を水道水で洗って水気を取ります。
 そしてラップにワセリンを塗ってから、傷にかぶせます。
 ラップを広範囲にかぶせるとかぶれる可能性もあるので、傷だけを覆うようなつもりで行ってください(実際には傷だけを覆うのは難しいので、「つもり」ぐらいで)。
 また、傷にそっとワセリンを塗ってから、ラップで覆うという順番でもかまいません。
 ラップが外れる場合は、テープで固定しましょう。
 浅い傷なら、一晩ぐらいでふさがります。

 ワセリンとラップだと昼間は不便なので、医療用のテープを傷の大きさに切って、そのまま傷口を覆うように貼っていました。
 こうすると、水に触れても痛みが生じないのです。
 またパックリ割れた傷口がふさがりやすくなりました。
 私が使った医療用のテープは、ガーゼを固定するときなどに使う、ごく一般的な物です。

 痛みが減るだけで、皮膚の状態はかなり改善しました。
 また、日常生活で手の皮膚を濡らさないように心がけたことも、ひび割れなどの傷を治すのに役立ったと考えています。

 ハンドクリームやステロイド外用剤を塗っても手荒れが治らない場合に、ワセリンとラップを試してみてはいかがでしょうか。

「濡らさない」「こすらない」を心がけると、なぜ皮膚が健康になるのかについて書いた本で、手荒れについても触れています

文/森 真希(もり・まき)

医療・教育ジャーナリスト。大学卒業後、出版社に21年間勤務し、月刊誌編集者として医療・健康・教育の分野で多岐にわたって取材を行う。2015年に独立し、同テーマで執筆活動と情報発信を続けている。
Powered by Blogger.