あまりにも自覚が乏しい糖尿病。気づかぬまま進行する可能性も
糖尿病の初期には自覚症状がありません。そのため、本人が気づかないまま病気が進行し、重症化する危険もあります。
次の項目に当てはまるかどうか、チェックしてみましょう。
□食後に強い眠気に襲われる
□食事中や食後に大量の汗をかく
□空腹時にイライラしやすい
上記に当てはまった人は、「糖尿病予備軍(糖尿病前症)」の可能性があります。糖尿病予備軍とは、まだ糖尿病にはなっていないが、血糖値が安定していない状態を指しています。
糖尿病予備軍の段階で運動や食生活を改善すれば、2型糖尿病(食べ過ぎ、運動不足などで、インスリンの分泌量や効き具合が低下して起こる糖尿病)を予防できる可能性は高いのです。しかし、放置しておけば5年以内に2型糖尿病に移行するケースが多いとされています。
4人に1人が、
自分は糖尿病だと知らなかった
糖尿病患者は先進国だけでなく、発展途上国でも増えています。国際糖尿病連合(IDF)の発表によると、世界の糖尿病人口は爆発的に増え続けていて、2015年の糖尿病有病者数は4億1500万人に上ります。
糖尿病の問題点は、さまざまな合併症を引き起こすこと。腎臓や網膜、神経が障害され、高血圧、失明、しびれ、知覚障害、歯周病、認知症、抑うつ症状などを招きます。
糖尿病の患者数が世界第3位のアメリカでは、1億人以上の成人が糖尿病または糖尿病予備軍であると、アメリカ疾病管理予防センター(CDC)が報告しています2015年の時点で、総人口の約9%に当たる3030万人が糖尿病であると推計されました。また、34%に当たる8410万人が糖尿病予備軍でした。
今回の報告で、自分が糖尿病や糖尿病予備軍であることを知っている人の割合が依然として低いことも明らかにされました。
成人の糖尿病患者の4人に1人は、自分が糖尿病であることを知りませんでした。CDC長官は「憂慮すべき事態に陥っている」とコメント。
また、糖尿病はアメリカの死因の第7位で、アジア人や白人よりもアメリカ先住民、アラスカ先住民、黒人、ヒスパニック系で高かったのです。収入や教育レベルが低く、特に農村地域に暮らす人で糖尿病と糖尿病予備軍の発症率が高いことがわかりました。
アメリカ・クイニピアック大学のハワード・セリンジャー医師は、「こうした人々に対して予防の重要性を啓発し、健康的な食生活や運動を促しつつ、一次ケアの提供を充実させることが糖尿病の蔓延を阻止するのに重要だ」と語っています。
血糖値が乱高下する
「血糖値スパイク」に要注意
日本の糖尿病の総患者数は、厚生労働省が実施している「患者調査」(2014年)によると316万6000人。日本の人口は約1億2700万人なので、糖尿病の患者数は約2%に当たります。
アメリカに比べて日本では糖尿病の患者の割合はかなり少ないのですが、安心はできません。冒頭で述べたとおり、本人が気づかないうちに病状が進行している可能性があるからです。
また、健康診断では判断できない糖尿病予備軍もあります。それが「血糖値スパイク」。「スパイク」とはとがったものを表し、血糖値スパイクとは血糖値が急激に上昇した後で急激に下降する現象を指しています。
血糖値スパイクの人は、冒頭の3項目に当てはまります。ひどい場合は、食事をした後でガクッと気絶するように眠ってしまい、空腹時は落ち着きを失います。
「糖尿病は太っている男性の病気」と思われがちです。しかし血糖値スパイクはやせ形の女性にも見られます。冒頭の3項目に当てはまるのならば、健康診断で「正常」でも、糖尿病対策を心がけたいものです。
次の項目に当てはまるかどうか、チェックしてみましょう。
□食後に強い眠気に襲われる
□食事中や食後に大量の汗をかく
□空腹時にイライラしやすい
上記に当てはまった人は、「糖尿病予備軍(糖尿病前症)」の可能性があります。糖尿病予備軍とは、まだ糖尿病にはなっていないが、血糖値が安定していない状態を指しています。
糖尿病予備軍の段階で運動や食生活を改善すれば、2型糖尿病(食べ過ぎ、運動不足などで、インスリンの分泌量や効き具合が低下して起こる糖尿病)を予防できる可能性は高いのです。しかし、放置しておけば5年以内に2型糖尿病に移行するケースが多いとされています。
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食後の眠気に要注意 |
4人に1人が、
自分は糖尿病だと知らなかった
糖尿病患者は先進国だけでなく、発展途上国でも増えています。国際糖尿病連合(IDF)の発表によると、世界の糖尿病人口は爆発的に増え続けていて、2015年の糖尿病有病者数は4億1500万人に上ります。
糖尿病の問題点は、さまざまな合併症を引き起こすこと。腎臓や網膜、神経が障害され、高血圧、失明、しびれ、知覚障害、歯周病、認知症、抑うつ症状などを招きます。
糖尿病の患者数が世界第3位のアメリカでは、1億人以上の成人が糖尿病または糖尿病予備軍であると、アメリカ疾病管理予防センター(CDC)が報告しています2015年の時点で、総人口の約9%に当たる3030万人が糖尿病であると推計されました。また、34%に当たる8410万人が糖尿病予備軍でした。
今回の報告で、自分が糖尿病や糖尿病予備軍であることを知っている人の割合が依然として低いことも明らかにされました。
成人の糖尿病患者の4人に1人は、自分が糖尿病であることを知りませんでした。CDC長官は「憂慮すべき事態に陥っている」とコメント。
また、糖尿病はアメリカの死因の第7位で、アジア人や白人よりもアメリカ先住民、アラスカ先住民、黒人、ヒスパニック系で高かったのです。収入や教育レベルが低く、特に農村地域に暮らす人で糖尿病と糖尿病予備軍の発症率が高いことがわかりました。
アメリカ・クイニピアック大学のハワード・セリンジャー医師は、「こうした人々に対して予防の重要性を啓発し、健康的な食生活や運動を促しつつ、一次ケアの提供を充実させることが糖尿病の蔓延を阻止するのに重要だ」と語っています。
血糖値が乱高下する
「血糖値スパイク」に要注意
日本の糖尿病の総患者数は、厚生労働省が実施している「患者調査」(2014年)によると316万6000人。日本の人口は約1億2700万人なので、糖尿病の患者数は約2%に当たります。
アメリカに比べて日本では糖尿病の患者の割合はかなり少ないのですが、安心はできません。冒頭で述べたとおり、本人が気づかないうちに病状が進行している可能性があるからです。
また、健康診断では判断できない糖尿病予備軍もあります。それが「血糖値スパイク」。「スパイク」とはとがったものを表し、血糖値スパイクとは血糖値が急激に上昇した後で急激に下降する現象を指しています。
血糖値スパイクの人は、冒頭の3項目に当てはまります。ひどい場合は、食事をした後でガクッと気絶するように眠ってしまい、空腹時は落ち着きを失います。
「糖尿病は太っている男性の病気」と思われがちです。しかし血糖値スパイクはやせ形の女性にも見られます。冒頭の3項目に当てはまるのならば、健康診断で「正常」でも、糖尿病対策を心がけたいものです。
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