血糖値が上がりやすい人は老ける? 若々しさを左右する「糖化年齢」

 「糖化」とは、食事で摂取した糖質と体内のたんぱく質が結びつき、変性して劣化すること。

 筋肉や血管、内臓など人間の体の大部分は、たんぱく質でできています。
 そのため、例えば糖質が血管の細胞のたんぱく質と結合すると、血管壁に炎症が起こりやすくなり、動脈硬化のリスクが高くなります。つまりは血管の老化が進んで、血管年齢が上がってしまうのです。

 このように、体内でどれだけ糖化が起こっているのかを調べることで、体の老化度がわかります。それを年齢で示した数値が「糖化年齢」。

 糖化年齢を上げないために大切なのは血糖値のコントロールだと、久留米大学医学部糖尿病性血管合併症病態・治療学講座の山岸昌一教授は、2018年6月28日に放送された「主治医が見つかる診療所」(テレビ東京系、夜7時58分から)で指摘していました。

 あなたの糖化年齢は、実年齢よりも高くなっていないでしょうか?

糖化の実験で
コラーゲンが白から茶色に変化!

 糖化という化学反応の例としてよく登場するのが、トーストした食パン。フワフワのパンをトーストしたら、こんがりと、おいしそうな褐色になります。これも糖化です。
 食パンに含まれる糖質とたんぱく質は、焼いて熱を加えられることで結びつき、固く、黒くなるのです。

Photo by Leti Kugler 

 糖化が体内で起これば、食パンをトーストしたときと同じように私たちの体も変化します。
 血液中に余分な糖が増えると、血液の成分のたんぱく質と結合して、全身に酸素を運ぶ役割が果たされなくなります。
 肌の糖化が進めば、トーストの黒いコゲと同じように、肌はくすんで、弾力を失います。

 番組では、牛のすじ肉を使った山岸教授の実験が紹介されていました。肌に張りを持たせるコラーゲンがたっぷり含まれているすじ肉を、糖質が入った液体に浸し、37℃で2日間置きました。すると、すじ肉は白から茶色に変化し、固く縮んでしまったのです。これが糖化。

血糖値の乱高下が
老化を促していた!

 健康診断では、空腹時の血糖値を測定することが多いでしょう。番組で紹介されていた基準値は80~109mg/dl。

 空腹時の血糖値が基準値だからといって、油断はできません。血糖値はさまざまな影響を受けて、いつも上下しているからです。

 実際に番組でゲストを検査したところ、桑山哲也さん(アコーディオン奏者)は空腹時の血糖値が101 mg/dlで基準値にもかかわらず、実際年齢より2歳も糖化年齢が高かったのです。

 糖化年齢が上がった原因として、食後高血糖が番組では挙げられていました。食後30分から1時間程度で、血糖値が急上昇する現象です。
 例えば、午前中の仕事が長引いて、空腹の状態で慌ててうどんをかき込むと、食後に血糖値が急上昇してから急降下するという具合に激しく変動します。

 どうやら血糖値を気にしなければならないのは、糖尿病や肥満の人だけではなさそうです。さらに、健康診断で血糖値が基準値だったとしても、食後に血液中に余分な糖が増えてしまって、糖化年齢を引き上げている可能性はあります。

 体の内側と外側の若さを保つためにも、血糖値が急上昇しない食事法が大切だといえそうです。
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