東京駅で再び訪れる未来の姿を見る

 久しぶりにJR東京駅で降車しました。
 「ほの暗い……」

 
 夜の東京駅を前回は見たのがいつなのかは覚えていないものの、ちょっと驚いてしまうほどに周辺がボーッと暗くなっています。
 そして、柔らかい光に浮かび上がる駅舎。


 「ここで今、再び訪れる未来の姿を見ているのだ」と、深く納得していました。

 古い時代、今のようにギラギラと明かりがついていることはなく、夜には静かな雰囲気が漂っていたものです。
 近年では、島根県のJR出雲市駅も、暗くて静かで、レトロな夜の情景でした。

 福岡県のJR博多駅などは駅ビルが高層化していますが、東京駅や出雲市駅のほうがむしろ新しい感じがします。

 多くの外国人観光客が夜の東京駅を撮影していたのは、「この風景に価値がある」と認めているからでしょう。

 少子高齢化が進む近い未来に、なにを豊かとするのか、何に価値を置くのか、その一つの形を東京駅に見出しました。

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