血糖値を上手にコントロールする年末年始の過ごし方を専門医に聞いた
年の瀬が押し迫ってきました。仕事や家事に忙しい日々を過ごしている人も多いでしょう。
そしてこれから増えるのが、忘年会や新年会といった宴会。糖尿病予備軍の人もそうでない人も、血糖値と体重が気になりませんか。
血糖値をコントロールしながら、年末年始を楽しく過ごすコツを、糖尿病外来を中心とした内科クリニックである駅前つのだクリニック院長の角田圭子医師に聞きました。
1週間のゆとりをもって
調整すればよい
「1年の中で、糖尿病が最も悪化しやすいのが1~2月なんです」と角田医師。
忘年会や新年会などの宴会で摂取エネルギーが増えるうえ、寒さで外出する機会が減って運動量も減ります。その悪影響が1~2月に現れるのです。
だからといって、付き合いもあるし、宴会に出ないわけにもいきません。それに、せっかく参加するのならば、みんなと一緒に食べて飲んで、ワイワイ騒いで楽しく過ごしたいもの。
「ですから、私は患者さんに宴会で我慢しなくてもいいですよと伝えています。その代わりに1週間で摂取エネルギーを調整しましょうと声をかけているんです」
例えば、今日の夜に忘年会があるとしましょう。だったらその日の昼食を控えめにし、翌朝に胃がもたれて食欲がなければ、無理に朝食を取らない……
このように1回の食事量を増減させたり、食事を取らないようにしたりして、1週間のゆとりをもって調整するわけです。
「1食抜いた後の食事で血糖値が急上昇すると、一般的に考えられているようですね。しかし、血糖値測定器で私自身と患者さんたちの血糖値を経時的にモニターしたところ、これは当てはまりませんでした」
角田医師のケースでは、宴席で3時間ほどかけてコース料理を食べたところ、血糖値が穏やかに上昇したのに対し、仕事の合間に慌ててカップ麺やおにぎりを食べた後には急激に上がったとのこと。
「さまざまなデータを検証した結果、『3食、欠かさず食べなければいけない』という思い込みは捨てたほうがいいと私は考えます。おなかが空いているわけでもないのに『何か食べておかなければならない』と糖質メインの食事をすることは、血糖値に悪影響を与えます」
実際、消化器の専門医である角田医師の夫は、空腹の状態を作って91キロから68キロまで体重を落とすことに成功したそうで、「30分から1時間ぐらいでも空腹を我慢すれば、胃を小さくする効果が期待できる」と話したそうです。
「空腹の時間を作るのは、決して悪いことではありません。メタボの人は、胃が小さくなることで食事量を減らす効果も得られるんです」
1日10分でもいいので
運動を継続させよう
冬場の運動で角田医師が推奨しているのがラジオ体操です。
「たった10分でも、まじめに体を動かすことで筋肉をしっかりと働かせられるんです。そして毎日継続させることが大事。朝にできなければ昼でも夜でもいいので、生活の一部にラジオ体操を取り入れるといいですね」
1週間かけて食事量を調整し、毎日ラジオ体操をする。これだったら誰でもできそうです。
「『糖尿病が心配だから、忘年会にも新年会にも出られない』ということはありません。同時に『忘年会に出ちゃったから、もう血糖値を気にしたって仕方がない』ということでもないんですね。
自分の生活スタイルに合わせて、ほどほどの気持ちで、長い目で血糖値をコントロールしてほしいと思っています」
角田圭子(つのだ・けいこ)
駅前つのだクリニック院長。医学博士。日本糖尿病学会認定専門医・指導医。日本内科学会認定内科医。和歌山県立医科大学卒業。関西医療大学内科学講師、木村病院内科、河北総合病院内科を経て駅前つのだクリニックを開設。糖尿病をはじめ、生活習慣病の管理全般を中心とした専門性の高い診療を行っている。
※この記事は、2017年11月22日に角田医師をインタビューした内容をもとに作成しています。最新情報は角田医師に直接お尋ねください。
そしてこれから増えるのが、忘年会や新年会といった宴会。糖尿病予備軍の人もそうでない人も、血糖値と体重が気になりませんか。
血糖値をコントロールしながら、年末年始を楽しく過ごすコツを、糖尿病外来を中心とした内科クリニックである駅前つのだクリニック院長の角田圭子医師に聞きました。
1週間のゆとりをもって
調整すればよい
「1年の中で、糖尿病が最も悪化しやすいのが1~2月なんです」と角田医師。
忘年会や新年会などの宴会で摂取エネルギーが増えるうえ、寒さで外出する機会が減って運動量も減ります。その悪影響が1~2月に現れるのです。
だからといって、付き合いもあるし、宴会に出ないわけにもいきません。それに、せっかく参加するのならば、みんなと一緒に食べて飲んで、ワイワイ騒いで楽しく過ごしたいもの。
「ですから、私は患者さんに宴会で我慢しなくてもいいですよと伝えています。その代わりに1週間で摂取エネルギーを調整しましょうと声をかけているんです」
例えば、今日の夜に忘年会があるとしましょう。だったらその日の昼食を控えめにし、翌朝に胃がもたれて食欲がなければ、無理に朝食を取らない……
このように1回の食事量を増減させたり、食事を取らないようにしたりして、1週間のゆとりをもって調整するわけです。
「1食抜いた後の食事で血糖値が急上昇すると、一般的に考えられているようですね。しかし、血糖値測定器で私自身と患者さんたちの血糖値を経時的にモニターしたところ、これは当てはまりませんでした」
角田医師のケースでは、宴席で3時間ほどかけてコース料理を食べたところ、血糖値が穏やかに上昇したのに対し、仕事の合間に慌ててカップ麺やおにぎりを食べた後には急激に上がったとのこと。
「さまざまなデータを検証した結果、『3食、欠かさず食べなければいけない』という思い込みは捨てたほうがいいと私は考えます。おなかが空いているわけでもないのに『何か食べておかなければならない』と糖質メインの食事をすることは、血糖値に悪影響を与えます」
実際、消化器の専門医である角田医師の夫は、空腹の状態を作って91キロから68キロまで体重を落とすことに成功したそうで、「30分から1時間ぐらいでも空腹を我慢すれば、胃を小さくする効果が期待できる」と話したそうです。
「空腹の時間を作るのは、決して悪いことではありません。メタボの人は、胃が小さくなることで食事量を減らす効果も得られるんです」
1日10分でもいいので
運動を継続させよう
冬場の運動で角田医師が推奨しているのがラジオ体操です。
「たった10分でも、まじめに体を動かすことで筋肉をしっかりと働かせられるんです。そして毎日継続させることが大事。朝にできなければ昼でも夜でもいいので、生活の一部にラジオ体操を取り入れるといいですね」
1週間かけて食事量を調整し、毎日ラジオ体操をする。これだったら誰でもできそうです。
「『糖尿病が心配だから、忘年会にも新年会にも出られない』ということはありません。同時に『忘年会に出ちゃったから、もう血糖値を気にしたって仕方がない』ということでもないんですね。
自分の生活スタイルに合わせて、ほどほどの気持ちで、長い目で血糖値をコントロールしてほしいと思っています」
角田圭子(つのだ・けいこ)
駅前つのだクリニック院長。医学博士。日本糖尿病学会認定専門医・指導医。日本内科学会認定内科医。和歌山県立医科大学卒業。関西医療大学内科学講師、木村病院内科、河北総合病院内科を経て駅前つのだクリニックを開設。糖尿病をはじめ、生活習慣病の管理全般を中心とした専門性の高い診療を行っている。
※この記事は、2017年11月22日に角田医師をインタビューした内容をもとに作成しています。最新情報は角田医師に直接お尋ねください。

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