自分を「えらい」と言いながら『しょぼい起業で生きていく』
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自分で自分のことを「えらい」と言わなければ誰もえらいとは思ってくれません。
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『しょぼい起業で生きていく』の著者は「えらいてんちょう」なのですが、このペンネームに込められていたのは上記の思いだったのでしょうか。
「私って失敗ばかりで」「バカなんですよね」「自信がなくて」と言っていたら、失敗を繰り返して自信を失ったバカとして、周囲から認知されてしまうということです。
著者であるえらいてんちょう(矢内東紀氏)が言うところの「しょぼい起業」は、実は、全然しょぼくありません。むしろ、人付き合いでは高いレベルを求められているようにも思いました。
起業内容がしょぼい代わりに、起業する人間の魅力が求められているのです。「あなた自身が商品です」と書かれているのですが、朗らかで感じがいいとか、屈折しているけど人間的魅力にあふれるなど、特徴がないと自分なんて商品になりません。 「人を動かすための原動力(対価)はお金だけではない」という言葉も、むしろハードルが高いと感じます。何となく楽しそうな雰囲気作り、友好関係や信頼、適切な声掛け(感謝、称賛など)といった人間力が求められてしまいます。
さらに、「お店の状況は『大本営発表』が基本」とあって、仕事がなくて「暇だ」「なーんもない」と発表していたら、ますます仕事が来なくなると警鐘を鳴らしています。
ウソにならない程度の「言い換え」で“仕事してる感”を出すことが大切。これも、なかなかハードルが高いのではないでしょうか。 しかし、冒頭の言葉にも通じるのですが、自分で自分のことを「えらい」と言わなければ、周囲には認めてもらえないのです。「自己卑下していても認められたい」「ゲスで酒好きでダメな私でも愛されたい」「なんとか仕事を回してもらいたい」などは、甘えにすぎないのですね。
えらいてんちょうについても、泥臭い仕事をしつつ、自分を「えらい」と言い続けたからこそ、現在の姿があるのかもしれません。

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