ほおの大きなシミも薄くなったと評判の超簡単蒸しタオルパック術

 蒸しタオルで肌を温めると、毛穴が開き、冷たくした化粧水などで肌を冷やすと、毛穴が閉じます。温めてから冷やす刺激は、肌の血行を促し、毛穴の汚れを取る効果があります。

 肌を健康で、美しくする基本が、クレンジング。クレンジングには、皮脂の塊・ホコリ・メイク・古い角質といった肌の汚れを取り除く役割があります。

 クレンジング前に蒸しタオルを行うと、肌の汚れが軟らかくなり、クレンジング効果を高めます。

 加えて、蒸しタオルには、リラックス効果があります。蒸しタオルで顔を覆うと、とても気持ちがよく、「優しくしてもらえた」という実感が得られます。

 美容研究家の小林照子さんは、女優さんにメイクするとき、たとえ時間がたった5分しかなくても、そのうちの1分は蒸しタオルをしてあげました。蒸しタオルは肌の状態を整えるので、メイク乗りがよくなります。5分間ずっとメイクをするより、最初の1分で蒸しタオルを行ったほうが、きれいに仕上がるのだそうです。

 小林さんの知人の照明デザイナーの女性が、ほおにできた褐色の大きなシミを気にしていたときのこと。彼女はコンシーラーをせっせと使って、シミをカバーしていました。

 小林さんは彼女に、蒸しタオルを利用したクレンジングを教えました。彼女はとても多忙な方でしたが、蒸しタオルがとても気持ちいいので、毎日続けました。すると、半年で非常に薄くなり、コンシーラーを使わなくてもよくなったそうです。


 蒸しタオルで肌の汚れが取れると、肌の新陳代謝が活発になり、シミやシワが目立たなくなります。


○蒸しタオルの作り方

1 タオルを水に濡らして軽く絞る

2 タオルを電子レンジに入れ、タオル1本につき1分温める

※電子レンジ内の汚れが気になるときは、タオルをポリ袋に入れるか、皿に載せてラップをかける



○注意点

皮膚が炎症を起こしているとき(日焼け、化膿したニキビ)は避ける


【くすみを取るクレンジング】 帰宅後すぐ

 外出から帰ってきたとき、肌にはメイクやホコリ、酸化した皮脂がこびりついています。こうした肌の汚れは、帰宅後すぐに取り除きましょう。

 蒸しタオルをクレンジングに使うと、蒸気で毛穴が開き、毛穴の中から汚れを落とすことができます。きれいに掃除された肌は、本来の機能を取り戻し、乳液などを使わなくてもしっとりと潤うようになります。

①ポイントメイク落とし

 マスカラや口紅は、専用のリムーバーで落とします。コットンにリムーバーをたっぷり含ませ、まぶたや唇の上にしばらく乗せてから、そっとメイクを落としましょう。ゴシゴシこすると色素沈着を起こし、クマなどを作ることになります。

②クレンジング

 クレンジング剤は、洗い流すタイプではなく、ふき取るタイプのクリームを使用しましょう。クリームはしっとりしているものがお進めです。1回の量は、親指の一節分くらい、たっぷりと使います。量が少ないと、肌をこすって傷めてしまうからです。メイクが厚い日には、さらに量をふやしてください。クリームは、額・ほお・あごに乗せ、筋肉の流れに沿って、指全体をらせんに動かしながら広げましょう。

③油分取り除き

 ティッシュペーパーを1枚広げて、顔全体に押し当て、クリームといっしょに肌の汚れを取り除きます。ティッシュペーパーを外したとき、小鼻の横などにクリームが残っていたら、ティッシュペーパーのきれいな面を押し当ててください。この段階でクリームが多少残っていてもかまいません。ごしごしとクリームを取り除くことは、避けてください。

④蒸しタオル

 タオルを2本用意します。1本を水で濡らしてから軽く絞り、電子レンジで1分加熱します。こうしてできた蒸しタオルを、20〜30秒くらい顔に押し当てます。タオルは冷める前に外し、③の段階で残ってしまったクリームを、タオルのきれいな面を使って取り除きます。そして、もう1本の新しいタオルを使って、再度20〜30秒くらい蒸しタオルを顔に当てましょう。

⑤パッティング

 冷蔵庫などで冷やしておいた化粧水を顔全体にパッティングします。化粧水は、普段使っているものでかまいません。


【毛穴の開き】 「くすみを取るクレンジング」の後

 毛穴が開いてしまうのは、角質(皮膚の最も表面の層)が厚いからです。角質が厚くなると、固くなってしまい、毛穴が閉じなくなるのです。さらに、肌がデコボコになって、キメも粗くなっています。

 スクラブは、厚い角質を適度に削り取るやすりの働きをします。ほおや鼻の頭などの毛穴が開いて目立つ場合は、スクラブで洗顔しましょう。このとき、顔全体にスクラブを使う必要はありません。目の周囲は肌が薄いため、避けてください。

①ポイントメイク落とし・クレンジング・油分取り除き

 「くすみを取るクレンジング」の①〜③を行ってください。

②蒸しタオル

 タオルを1本用意します。水で濡らしてから軽く絞り、電子レンジで1分加熱します。こうしてできた蒸しタオルを、20〜30秒くらい顔に押し当てましょう。タオルは冷める前に外し、顔に残っているクリームを、タオルのきれいな面を使って取り除きます。

③スクラブ洗顔

 ドラッグストアなどで市販されている、スクラブが入った洗顔料を使います。スクラブ入り洗顔料を、親指の一節分くらい手に取り、ほおや鼻の頭など、毛穴の開きが目立つ部分に置きます。そして円を描くように指全体を動かしながら、優しく洗いましょう。その後、ぬるま湯で洗顔料を洗い流します。

④パッティング

 冷蔵庫などで冷やしておいた化粧水を顔全体にパッティングします。化粧水は、普段使っているものでかまいません。


【メイクが乗らない】 メイク前

 肌が疲れてガザガザのとき、メイクは乗りません。

 もしメイク時間が5分しかないのなら、そのうちの1分で蒸しタオルをしましょう。蒸しタオルを行った後は、肌の表面がツルツルになり、メイクの乗りがよくなるからです。5分間厚くメイクするよりも、はるかに薄化粧で肌は美しく見えます。

 なお、目や口の周りは、シワができやすい部位です。このシワを消そうと、パウダーファンデーションをつけすぎると、かえってシワが目立ってしまいます。ですから、ほおや鼻などにパウダーをはたいた後、パフに残った分を目や口の周りにつける程度にしましょう。

①蒸しタオル

 タオルを水で濡らしてから軽く絞り、電子レンジで1分加熱します。こうしてできた蒸しタオルを、20〜30秒くらい顔に押し当てます。タオルは冷める前に外します。

②円を描くようにマッサージ

 市販のマッサージクリームを、親指の一節分くらい、たっぷりと使います。額・ほお・あごに乗せ、筋肉の流れに沿って、指全体を使って顔に広げましょう。そして、あごから鼻の横・目じりを通ってこめかみに向かって、大きく円を描くように10秒くらいマッサージします。

③らせん状にマッサージ

 ほおを引き上げるように、マッサージします。あごから鼻の横・目じりを通ってこめかみに向かって、らせん状に指全体を動かしながらマッサージしましょう。最後に、こめかみを中指の腹で4〜5秒押します。

④ほおをつまんでマッサージ

 親指の腹と、人さし指の側面で、ほおのラインをつまんでマッサージします。まず、あごのラインを親指と人さし指で軽く挟み、外側に引っ張りながら離します。挟む位置を徐々に上に移動させながら、耳の下まで、あごからほおのラインをマッサージしましょう。

③蒸しタオル

 タオルを水で濡らしてから軽く絞り、電子レンジで1分加熱します。こうしてできた蒸しタオルを、20〜30秒顔に押し当てましょう。タオルは冷めてきたら外し、顔のクリームをタオルのきれいな面を使って取り除きます。

④パッティング

 冷蔵庫などで冷やしておいた化粧水を顔全体にパッティングします。化粧水は、普段使っているものでかまいません。


【クマ】 クマが目立つとき

 クマには「茶グマ」と「青グマ」の2種類があるといわれています。

 茶グマは、色素沈着が原因です。目の周りは肌が薄いため、とてもデリケートです。ここをゴシゴシこすってしまうと、刺激への防御反応としてメラニン色素が作られ、肌が茶褐色になるのです。できてしまった茶グマについては、「くすみを取るクレンジング」を普段から行って肌の新陳代謝を活発にすると、目立たなくなってくるでしょう。

 一方、青グマは、血行不良が原因です。疲れや寝不足などで、朝、青グマができていたら、ここで紹介する蒸しタオルで解消してください。

 蒸しタオルとツボ刺激は、疲れ目の解消にも効果的です。

①蒸しタオル

 小さいタオルを水で濡らしてから軽く絞り、電子レンジで1分加熱します。こうしてできた蒸しタオルを目の上に乗せましょう。タオルが冷めてきたら目から外し、また電子レンジで1分加熱し直します。こうして2〜3分続けます。

②ツボ刺激

 眼球を収めている骨の縁をゆっくり刺激します。親指の腹を目頭に当て、骨に向かって優しく押します。ここには晴明というツボがあります。そして、骨に沿って親指を少し外側にずらし、再び、骨に向かって押します。こうして目じりまで刺激したら、中指の腹を、目頭の下にある骨の縁に当て、骨に向かって押します。中指を外側にずらしながら、同様に、目じりまで刺激します。

③パッティング

 冷蔵庫などで冷やしておいた化粧水をクマの部分パッティングします。化粧水は、普段使っているものでかまいません。

※クマがひどいときは、①〜③を2〜3回繰り返すといいでしょう。


【首のたるみ】 夜寝る前

 女性の年齢は首を見ればわかると、よくいわれています。首のたるみやシワは、化粧では隠せません。ですから、蒸しタオルをして、たるみとシワを予防することが大事です。

 ところで、顔の筋肉は、首を通って胸の上部までつながっています。そのため、あごの下などにぜい肉がついている人は、間違いなく首もたるんでいます。首のたるみが気になる人は、普段から「あ・い・う・え・お」と口を大きく動かすなど、顔の筋肉をよく動かすように心がけましょう。

 蒸しタオルとマッサージは、顔のむくみにも効果的です。朝起きて顔のむくみが気になるときは、実行するといいでしょう。

①あごのマッサージ

 市販のマッサージクリームを、親指の一節分くらい、たっぷりと使います。首全体にクリームを伸ばし、手のひらであごのラインを一往復、ゆっくりとさすります。

②首の前側のマッサージ

 あごを少し持ち上げ、手のひらで首の前面をまんべんなくなで下ろします。方向は、必ず上から下にしましょう。

③のどの両わきのマッサージ

 のどの両わきには静脈が走っています。この部分に優しく刺激を与え、血行を促します。両手を組み、親指の腹をあごの下に当てます。そして、軽く押す・離すを繰り返しながら、下に向かって鎖骨までマッサージします。

④首の後ろ側のマッサージ

 首の後ろをまんべんなく、上から下へさすりましょう。

⑤蒸しタオル

 タオルを水で濡らしてから軽く絞り、電子レンジで1分加熱します。こうしてできた蒸しタオルを、20〜30秒くらい首に巻きます。タオルが冷めてきたら外し、タオルのきれいな面を使って、クリームをふき取ります。


【パサパサ髪】 入浴時

 年齢が高くなると、髪がぺったりと頭に張り付き、ボリュームが出ません。これは髪そのものが細くなっていると同時に、頭皮に張りがなくなって、生えてくる髪が立ち上がらなくなっているからです。

 髪への蒸しタオルは、頭皮を大掃除してくれます。頭皮の新陳代謝を邪魔する古い皮脂を取り除き、血行をよくするのです。やった翌朝には、髪がしっとりして、ツヤツヤに変わります。

 さらに、髪への蒸しタオルは、首や肩の筋肉もほぐすので、頭痛や肩こりを治します。

 できれば1カ月に1回、髪への蒸しタオルを行いましょう。

①頭皮マッサージ

 入浴したらすぐに、椿油かホホバ油、またはオリーブ油をたっぷり手に取り、頭皮につけます。そして指の腹で頭皮をしっかりもみます。頭全体をマッサージしてください。

②蒸しタオル

 タオルを2本用意します。熱いお湯でタオルを濡らしてから、軽く絞ります。このとき、やけどには注意してください。

 そして1枚のタオルで髪ごと頭を包み、その上からもう一枚のタオルを巻きます。できれば、シャンプーキャップやバスタオル、ラップなどで、さらにその上を覆ってしまいましょう。この状態で、体を洗ったり、湯ぶねにつかったりします。蒸しタオルをする時間が長いほど効果的です。

③シャンプー

 おふろから上がる前に、頭からタオルを外し、シャンプーを行いますシャンプーの後にリンスをする必要はありません。


※この記事は、2005年に、美容研究家の小林照子さんにうかがったお話をもとに作成しています小林照子さんは1935年、東京都生まれ。化粧品会社で美容について研究し、独立後、美容研究家・メイクアップアーティストとして活躍なさっています。

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