【今井龍弥医師の知恵袋】美肌水 最初から顔や髪に使う濃度で作る
「美肌水の原液を作ってから、薄めるのは面倒くさい」と思うことはありませんか。
今回は、最初から顔や髪に使う濃度の分量を紹介します。
なお基本の作り方は、以下で紹介しています。
【今井龍弥医師の知恵袋】美肌水 原液の作り方・使い方の基本
https://life-livelihood.blogspot.com/2019/03/blog-post_64.html
考え方は以下のとおり。
原液の分量は以下のとおり。
グリセリン 小さじ1(5ml)
尿素 50g
水道水 200ml
「原液を10倍に薄める」ということをざっくりととらえて、水道水の量を10倍にします(原液を10倍に薄めるよりも、さらに薄くなります)。
※厳密には、原液1に対し、9倍の水道水を加えて10倍にします
グリセリン 小さじ1(5ml)
尿素 50g
水道水 2000ml
これでは多すぎるので……
グリセリン 0.5ml≒5~6滴
尿素 5g
水道水 200ml
ネットには、「1滴は何mlか?」などの疑問に答えているページがいくつかありました。
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/206184.html
http://kuchem.kyoto-u.ac.jp/ubung/yyosuke/uebung/vol_dropa.htm
結果、0.5mlは5~10滴と考えられます。ですから、「最初は5~6滴加えて、しっとり感が足りなければ数滴足す」といいでしょう。
そして、美肌水を作る段階でスプレー容器を使用しています。気をつけたいのは、尿素がきちんと溶け切れてなければ、スプレーの管に詰まるリスク。よく容器を振って、溶かしましょう。
また、これは基本的な考え方ですが、「万人にとってよい」というものはなく、肌質や体調によっては美肌水で強い刺激を感じて、逆効果になる場合があります。
ですから、最初から大量に使わず、少量で様子を見ること。ピリピリとした刺激や違和感などがあればすぐに使用をやめ、水で洗い流し、しばらくたってから試すこと。そんな注意が必要ではないでしょうか。皮膚に小さな傷ができているときには、美肌水は染みます。
なお、成分がグリセリンと尿素という、体の中ではありふれた物質が美肌水の材料なので、「1回使っただけで皮膚に深刻なダメージが!」というのは、あまり考えられません。もしそのようなことが起こったのなら、別の原因を探したほうが、皮膚を改善させるには効果的です。
トラブルの報告した人からよく話を聞くと、多くが「原液をそのまま顔に塗った」というケースでした。あとは、刺激を感じたにもかかわらず、使い続けたという人も。
○今井龍弥医師のプロフィール
1940年、愛知県名古屋市生まれ。京都大学医学部卒業後、大阪大学歯学部を卒業。医師免許、歯科医師免許を取得。名古屋市内でクリニックイマイを開業。著書多数。
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