薬との付き合い方21 皮膚に現れる副作用
※この記事は「試験問題作成に関する手引き(平成30年3月)」の「医薬品の本質」をベースに、個人的な勉強を目的として作成しています。
〇試験問題作成に関する手引き(平成30年3月)https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000082537.html
(a) 接触皮膚炎
いわゆる「かぶれ」で、以下の症状が起こったら、すぐに薬の使用を中止しましょう。通常は1週間程度で治ります。
○強いかゆみを伴う発疹・発赤
○腫れ
○刺激感
○水疱
○ただれなどの激しい炎症症状
○色素沈着、白斑
接触皮膚炎は薬が触れた部分だけに起こり、正常な皮膚との境界がはっきりしているのが特徴(アレルギー性皮膚炎の場合は、発症部位は広範囲に)。
(b)光線過敏症
太陽光線(紫外線)にさらされて、かぶれが起こることを光線過敏症といいます。光線過敏症だと、薬が触れた部分だけでなく、全身へ広がって重篤化する場合があります。貼付剤の場合ははがした後でも発症することがあります。
光線過敏症が現れた場合は、薬の使用を中止して、薬を塗った部分をよく洗い流し、紫外線を通さないように濃い色の厚手の布で覆ってから、すぐに受診しましょう。
(c) 薬疹
薬によるアレルギー反応の一種で、発疹・発赤などが現れます。あらゆる薬品で起きる可能性があります。赤い大小の斑点(紅斑)、小さく盛り上がった湿疹(丘疹)のほか、水疱、強いかゆみを伴うじんましんを生じることもある。
![]() | |
|
皮膚以外に、目の充血や唇・口腔粘膜に異常が見られることも。特に、発熱を伴って目や口腔粘膜に異常が現れた場合は、急速に皮膚粘膜眼症候群や、中毒性表皮壊死融解症などの重篤な病態へ進行することがあるので、厳重な注意が必要。重篤な病態にならないよう、すぐに薬の使用を中止しましょう。それで多くの場合は、症状は次第に治まっていきます。
以前、薬疹を経験したことがある人が同じ種類の薬を使うのは、ショック(アナフィラキシー)、皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死融解症などのリスクが高いため、避けましょう。
薬疹は薬の使用後1~2週間で起きることが多いのですが、長期使用後、それから暴飲暴食や肉体疲労が誘因になって現れることもあります。そしてアレルギー体質の人や、以前に薬疹を起こしたことがある人で生じやすくなります。
皮膚粘膜眼症候群や、中毒性表皮壊死融解症については、以下で紹介しています。非常に重い症状です。
また、外用薬の患部に生じる副作用として、痛み、焼灼感(ヒリヒリ)、熱感、乾燥感、腫れがあります。
それから、外用薬には、皮膚の免疫力を下げて腫れなどを鎮める薬があります。このような薬を使うと、悪玉菌が活発になって水虫・たむしなどの白癬症、ニキビになってしまうことも。注意が必要ですね。

Leave a Comment