薬との付き合い方23 漢方のかぜ薬
※この記事は「試験問題作成に関する手引き(平成30年3月)」の「医薬品の本質」をベースに、個人的な勉強を目的として作成しています。
〇試験問題作成に関する手引き(平成30年3月)https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000082537.html
①葛根湯
□適応
体力中等度以上の人の感冒の初期(汗をかいていないもの)
鼻かぜ
鼻炎
頭痛
肩 こり
筋肉痛
手や肩の痛み
□不向き
体が虚弱(体力の衰えている人、体の弱い人)
胃腸が弱い
発汗傾向が著しい
□重篤な副作用
肝機能障害
偽アルドステロン症
②麻黄湯
□適応
体力充実
かぜのひき始め
寒気
発熱
頭痛
咳
関節痛
汗が出ていない人の感冒
鼻かぜ
気管支炎
鼻づまり
□不向き
胃腸が弱い人
発汗傾向が著しい
体が虚弱(体力の衰えている人、体の弱い人)
③小柴胡湯、柴胡桂枝湯
□適応
体力中等度
ときどき脇腹(腹)からみぞおちあたりにかけて苦しい
食欲不振
口に苦味
舌に白苔
吐きけ
胃炎、胃痛、胃腸虚弱
疲労感
かぜの後期の諸症状
□不向き
体が虚弱(体力の衰えている人、体の弱い人)
□重篤な副作用
間質性肺炎
肝機能障害
膀胱炎様症状(頻尿、排尿痛、血尿、残尿感)
※小柴胡湯については、インターフェロン製剤で治療を受けている人では、間質性肺炎の副作用が現れるおそれが高まるため、使用を避ける
④小青竜湯
□適応
体力中等度またはやや虚弱
水のような薄い痰を伴う咳や鼻水
気管支喘息
鼻炎
アレルギー性鼻炎
むくみ、感冒、
□不向き
胃腸が弱い人
発汗傾向が著しい
体が虚弱(体力の衰えている人、体の弱い人)
□重篤な副作用
肝機能障害
間質性肺炎
偽アルドステロン症
⑤桂枝湯、香蘇散
桂枝湯 体力虚弱で、汗が出ている人のかぜの初期
香蘇散 体力虚弱で、神経過敏で気分がすぐれず胃腸の弱い人のかぜの初期、血の道症
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