カウンセリング料金の相場とは?

  「カウンセリング」は、基本的には傾聴する仕事と考えられます。

 電話でのカウンセリングは、公共機関などで通話料だけで受けられます。


○いのちの電話など 千葉県内の精神保健福祉センターなど

法的トラブル、うつ病・薬物依存から思春期相談まで、幅広く受け付けています。

https://www.pref.chiba.lg.jp/kenzu/kokoro/soudanitiran.html


○働く人の悩みホットライン 日本産業カウンセラー協会本部

相談は月~土の午後3時から午後8時まで受け付け。内容は、職場、暮らし、家族、将来設計など、働くうえでのさまざまな悩みで、相談時間は1人1回30分以内です。

http://www.counselor.or.jp/consultation/tabid/298/Default.aspx


○ママパパラインちば

毎週金曜日10:00~16:00に、子育ての悩みを相談できます。

http://chiba.gekijou.org/?page_id=104




 対面でのカウンセリングについては、以下のとおりです。

○日本産業カウンセラー協会(全国各地の支部にある相談室でのカウンセリング)

1回 50分 6,200円(賛助会員5,500円)


○千葉県内の臨床心理士

約1時間 約8000円

1回当たりの面接料金 約5000~10000円

※日本臨床心理士会ウェブサイトでの調査より


 公認心理士、臨床心理士、産業カウンセラーといった資格がない人の場合、インターネットで調べたところ30分当たり3000~5000円程度が、カウンセリング料金の相場と言えそうです。


イラスト Flaticon Basic License. 


 カウンセリングの料金設定で難しいのは、1回単位で考えるか、時間単位で考えるかという点。


 悩みを抱えたクライアントは話が長くなる傾向にあります。

 ですから、例えば1回30分と決めていても時間を延長する可能性が非常に高いわけです。この場合、延長しそうになったら「もう30分ですから、今回はここまでで」と伝えるか、10分単位で延長料金を決めておく必要があります。


 悩んでいたり苦しんでいたりする人の力になりたくて、カウンセリングに取り組む人も多いのではないでしょうか。

 「役に立ちたい」「貢献したい」という気持ちは大切です。


 一方で、カウンセリングに取り組んだために精神的に追い詰められる、金銭的に苦しくなるといった状況にはまり込むと、カウンセラーがつぶれてしまうのではないでしょうか。


 結果としてカウンセリングが続けられなくなってしまえば、クライアントを中途半端な形で放り出すことになったり、悩みを抱える人に貢献できなくなったりするはずです。


 無料で相談を受けたい人には、公共機関などが受け皿を作っています。


 ですから、仕事としてカウンセリングを行いたい場合は、自分の暮らしを守るために料金を適切に設定することをお勧めします。


 さらに、料金については経験とともに段階的に高くすること。


 また、心理的なカウンセリングとその他のカウンセリングでは、料金体系は異なるほうがいいでしょう。


 例えば収納、整理関係のカウンセラーの場合、目標は家の中を片づけること。散らかり具合などから○カ月かかるとクライアントと話し合って、カウンセリング料金は「家の中が片づけられるまでの○カ月分として○○○○円」などと設定できるでしょう。


 しかし、心理的なカウンセリングは、クライアントの状態によって必要なときと不要なときがあるはずです。そのため「心理的な問題が片づけられるまでの○カ月分として○○○○円」という料金体系は不適切ではないでしょうか。


 クライアントが気持ちよく、安心してカウンセリングを受けられる。

 カウンセラーの精神状態と暮らしを守る。

 そのような観点と「30分当たり3000~5000円」という相場を見比べながら、カウンセリング料金を検討するとよさそうですね。

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