梅雨の時期にいたわりたい五臓の「脾」
脾のダメージチェックリスト
□胃がもたれる
□ゲップがよく出て、口臭が気になる
□口内炎・口角炎ができやすい
□食後に眠くなる
□出血しやすい
□むくむ
□体が重だるい
□下痢をする
□クヨクヨと考え込んだり、自分を責めたりしやすい
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photo/Nothing Ahead |
高温多湿の梅雨時は、東洋医学では「湿邪(しつじゃ)」によって「脾」がダメージを受けやすいと考えられています。
汗をかいても、なかなか乾かず、体温が下がりにくいのがこの時期。さらに、「梅雨寒」といって、突然寒くなる日も現れます。
こうした環境で、食べ過ぎたり飲み過ぎたりすると、体では水が滞って「痰湿(たんしつ)」ができやすくなります。さらに、水と熱がたまって、「湿熱(しつねつ)」「熱痰(ねつたん)」ができてしまいます。湿熱は重いので、下半身に悪影響を及ぼし、おなかが痛む、下痢をする、ひざが痛むといった症状が現れやすくなります。
脾の働き
脾には「運化」「昇清」の働きがあるとされ、消化吸収を通して生命力を補充する働きをつかさどります。
運化については、飲食物を消化、吸収して、体にとって必要なものである「清」とそうでない「濁」に分けます。
清で得られた「水穀(すいこく)の気」を、肺という上の臓器に運ぶ働きが、昇清です。
肺では、呼吸で取り入れた「清気(せいき)」と水穀の気が合わさって、「宗気(そうき)」がつくられます。
脾がダメージを受ける原因
ジメジメとした湿気や冷えが、脾にダメージを与えます。
それから、暴飲暴食、砂糖を多く含む甘い物の食べ過ぎもよくありません。
梅雨の時期に避けたいこと
脾への負担を減らすために、食事とアルコールの量は控えめにしましょう。
体がスッキリしない時期のため、そのストレスを解消するために砂糖が入った甘いお菓子が欲しくなるかもしれません。しかし、砂糖は体の中の湿気をため込む性質があるので、ほどほどにしてください。。
梅雨の時期にやっておきたいこと
適度に体を動かして、水の滞りを解消するようにしましょう。「雨が降っているから」「だるいから」といってじっとしていると、ますます脾への負担が大きくなります。
家の中でもできる運動として、「その場ジャンプ」「もも上げ」がお勧めです。
気分がふさぐときには、「わき伸ばし」を行うといいでしょう。
梅雨の時期に食べたいもの
ウリ科の野菜(トウガン、キュウリなど)
ハトムギ
カボチャ
ニンジン
ハチミツ
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