石とコミュニティとの深い関係 その5 ~昭和に建立された馬頭観音

  稲越1丁目の道路脇で、またも馬頭観音密集ゾーンに出くわしました。


 江戸時代にブームになったと推測できる「石コミュニティ」。石の魅力の一つは「不変性」だったと『クラナリ』は考えてきました。

 その不変性が、後々になって住民を悩ませることになったのでしょう。宅地化や道路拡幅工事で、まあ、馬頭観音が邪魔になったんですよね。

 市川市内だけでなくほかの地域でも、神社や寺の境内で馬頭観音密集ゾーンを多数目撃してきました。

 ただ、稲越1丁目の道路脇はちょっと事情が違います。
 おそらく、果樹園という私人が、土地の一角を馬頭観音のために提供していると考えられたからです。

○丸安果樹園ホームページ

 ここには市川市内では珍しい、馬の顔が立体的に彫られた馬頭観音があります。


 さらに、1966(昭和41)年、つまり今から57年ほど前に作られたと思われる、石がまだツヤツヤと新しい馬頭観音もありました。


 昭和。

 それほど昔のイメージはないのですが、馬の供養のための馬頭観音だとしたら、57年ほど前に稲越では馬を飼い、農作業などを行っていた可能性があります。
 この馬頭観音は飯田さんが建てたようですが、果樹園のオーナーは名字が異なります。

 稲越1丁目馬頭観音密集ゾーン。
 ここで、どんなストーリーが紡がれてきたのでしょうね。


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