残念なことに、割とよくいるタイプの女「埼玉本庄5歳児虐待死事件」石井陽子54歳(当時)と「福岡篠栗5歳児餓死事件」赤堀恵美子48歳(当時)

 「埼玉本庄5歳児虐待死事件」とは、2022年3月、埼玉県本庄市の住宅床下から5歳男児の遺体が見つかった事件。

 事件の発覚は3月上旬。本庄市役所が「母子家庭の幼児の安否がわからない」と県警に相談した。県警が民家を調べたところ、床下から柿本歩夢ちゃんの遺体を発見。母親の派遣社員、柿本知香(30)のほか、ともに無職の石井陽子(54)と丹羽洋樹(34)の3容疑者を死体遺棄容疑で逮捕した。3人は歩夢ちゃんと同居しており、石井、丹羽の両容疑者は交際していた。

国土地理院サイトより



 『週刊文春』『週刊新潮』などの取材で、石井被告の主導で事件が起こったことが明らかになっています。



 以下の、石井被告を知る人たちの発言から、4つの特徴が浮かび上がってきます。
〇呼吸するようにウソをつく
〇見た目の落差が激しい(普段は安っぽいが、ウソをつくときには髪型やバッグなどに気を遣う)
〇最初は、優しそうな口調
〇口癖は「私に任せて」「私がフォローする」「私が教えてあげるから」

猫なで声で話す裏表のありそうな人
ルイ・ヴィトンの大きなバッグを持っていて、金遣いが荒い印象

知り合ったのは10年ほど前で、石井容疑者は「ナカムラアオイと名乗っていて、20代前半と言っていた」。当時40代の石井容疑者は20歳ほどサバを読んでいたことになる。ただ、「髪の毛とか身なりがちゃんとしていたので何も疑いはしなかった」というのだから、驚きだ。 
おっとりとした話し方で、「~じゃけ」と広島弁を連想させる言葉を使っていた
「フェリス女学院出身で広尾ガーデンヒルズの最上階が実家」と自称し、「祖父と父が長者番付に載った」とも語っていた


 それでは、「埼玉本庄5歳児虐待死事件」を追っていきましょう。


1968年
石井は埼玉県川口市内で、競艇選手の父とスナック経営者の母の長女として生まれる

1987年
石井が19歳のときに、競艇選手と1度目の結婚。川口市内のマンションに住み、2女をもうける

1998年頃
石井が約30歳のときに、1度目の夫が40歳で死去(石井が多額の借金をしたことが原因で、自殺?)

石井は川口市内の男性と小学校時代の同窓会(石井が企画)で再会し、駆け落ち。石井の2人の娘を連れて再婚。2番目の夫の両親が住む一軒家に同居

1999年頃
2番目の夫の父親が病死。2番目の夫が自宅を相続して9カ月後に自宅を売却し、一家そろって夜逃げするように引っ越し

2007年頃
石井が約39歳のときに、「保育士の資格を持つ家事手伝い」の「18歳(丹羽の1歳下)」の「中村葵」と名乗り、mixiを通じて拓殖大学2年生の丹羽と接点を持つ

2009年頃
丹羽は拓殖大学を卒業後、鉄鋼関係の会社に就職。会社が借り上げた千葉県浦安市の賃貸住宅に、石井と義母(2番目の夫の母)が同居

2010年2月
石井が42歳のときに、本庄市の民家(事件現場)に、石井の実父、石井の義母、石井の2番目の夫が住み始める。家賃は3万9000円

2013年頃
石井の2番目の夫が40代で死去

丹羽が仕事を辞めて、千葉から本庄市の民家に移り住む

石井の義母が本庄市の民家から逃げようとして、連れ戻される

2015年頃
丹羽の同級生の男性Aさんの結婚が決まり、丹羽と石井がAさん夫婦と仲良くなる

Aさん夫婦に子どもが生まれ、「保育士の資格がある」という石井が世話をしに来ると、家のお金がなくなる

Aさん夫婦がけんかをきっかけに、妻が口座から100万円を無断で引き出し、離婚するが、離婚届は石井と丹羽が持ってきた

引き出された100万円のうち80万円を石井に“預けた”(詐取) 

Aさんの妻はシングルマザー(石井のターゲット1)になったが、実家に身を寄せたので石井たちとの同居に至らなかった

2020年2月から2022年2月まで
石井の義母が死亡し、石井らは義母の年金を不正受給

2020年7月
柿本の夫婦関係が破綻し、DVなどが原因で夫と別居した柿本が、保育園で知り合ったシングルマザー(石井のターゲット2)の家に歩夢くんを連れて身を寄せる。柿本が身を寄せたシングルマザーの家は、石井らが住む借家の目と鼻の先。柿本は、結婚に反対していた大阪の実家に頼れなかった

2020年末頃?
石井の実父が自殺?

2021年1月
シングルマザー(石井のターゲット2)を通じて柿本は「元保育士」と自称する石井と知り合い、石井のターゲット3

事件現場となる家で、柿本親子が石井・丹羽と同居を開始。「しつけ」と称し柿本に子どもへの虐待を促した

2022年9月
市内のラーメン屋で、丹羽が歩夢くんを正座させ、執拗に説教を続けていた。柿本は無言でスマホ撮影

 不審に思った店主は歩夢くんから名前と保育園名を聞き出し、昨年9月、市役所に通報。市は歩夢くんに外傷がないことなどから「虐待の兆候はなし」としたが、今年1月、今度は歩夢くんが保育園に登園しなくなってしまう。柿本容疑者は「息子は大阪の実家にいる」と市に説明するも、実家への転居の事実がなかったことから今月になって事件が発覚したのだ。

2022年3月
埼玉県本庄市の借家の床下から虐待死した柿本歩夢くん(5歳、当時)の遺体が発見

2022年6月
埼玉県本庄市の借家の床下から、白骨化した高齢女性の遺体が見つかった



 雰囲気などが石井被告と瓜二つであるのが、「福岡篠栗5歳児餓死事件」の赤堀恵美子被告。彼女たちの共通点は、以下のとおりです。

 初対面だと、感じがよく、優しそうに見えなくもない。
 異性には積極的に近寄る。
 同性にはマウントを取る。しかし、経歴その他はウソ。
 他人の家に、ズカズカと入り込む。
 金にだらしがない。
 自分にも子どもがいるのに、他人の子どもを虐待させる。

 おそらく、幼い子どもが痛がっている様子などを見るのが好きなのでしょう。それにしても、石井被告の2人の娘は、今どこに?

 さておき、事件にはなっていないだけで、石井被告や赤堀被告のような人間は珍しくありません。残念ながら、割とよくいるサイコパスなのです。
 石井被告については柿本被告が、赤堀被告には碇受刑者というターゲットが定まってしまったために、事件化をしました。悲しい話ですが、サイコパスのターゲットが固定化し、また幼い子どもが巻き込まれて命を失ったために明るみになったわけです。誰にも知られないまま終わった、あるいは現在進行形の事例はあると考えています。

 それにしても、『週刊文春』の取材力はすごいと改めて実感しています。
 石井被告のプロフィールがあぶりだされることで、私たちもサイコパス対策が取れるので、取材陣に感謝!

 また、本庄市のラーメン店の店主がいなければ、この事件はうやむやになっていた可能性もあります。
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