バーナード・マドフはどうしてポンジ・スキームをやめなかったのか 2 拡大再生産が"やめられない、止まらない"資本主義 『バーナード マドフ事件 アメリカ巨大金融詐欺の全容』

 「もっと速く、もっと遠くへ、もっと効率よく」

 果てしなく拡大していくことを前提として、資本主義社会を生きる私たちは経済活動を行っています。

 もっと速く、もっと効率よくビジネスを行うために、誕生したのがナスダック。コンピュータの導入で、株式取引を自動化したのでした。バーナード・マドフは、1971年のナスダックの創設に尽力し、立役者として見られていました。

 ナスダックの創設で、バーナード・マドフは巨額の資産を築いたのだそうです。ナスダックに加入していたトレーダーは、スプレッドとレイオフ・トレードなどで利益を得ていましたが、そのシステムは一般人には不透明でした。

 また、バーナード・マドフの知名度も急上昇しました。

 1982年、マドフ証券の純資産は550万ドルに達していたとのこと。
 それでも投資詐欺をやめなかったのは、生活に必要かどうかなどもはやどうでもなく、もっと多くの金を手に入れたいという、資本主義の習い性ともいえそうです。

 そして、もっと遠くへ……アメリカだけでなくヨーロッパや日本などもバーナード・マドフの投資詐欺は巻き込んでいきました。

 ヤバいと思っても、やめられない、止まらない。そして果てしのない拡大を期待するのは、私たちに共通する考え方の癖かもしれません。

イメージ(写真AC)


■参考資料


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