人生のステージを認識すると、家の中が片づいていく
「家の中が片づかない」という悩みは、年齢によって変化する自分と、家の中の物との関係性を見直すタイミングが来たサインかもしれません。
人間関係だけでなく、物との関係性も、生きていくうちにさまざまな形に移り変わっていきます。すでに関係性が変わってしまったのに、若い頃のままの感覚で暮らしているので、ストレスが生じているのです。
10代や20代の頃の服やメイクを、30~40代でも続けていると、ちょっと無理がありますよね。
年齢の変化に合わせて、家の中の物についても見直す必要があるのです。
私たちの人生は、誕生から死までが切れ目なく続き、経験や能力が積み上がっていくものというイメージがあるかもしれません。
しかし、インドの伝統医学・哲学であるアーユルヴェーダでは、ブラフマチャリ(学生期)・グリハスタ(家住期)・ヴァナプラスタ(林住期)・サンニヤーサ(遊行期)という4つのステージが一生の間にはあると考えられています。親元で暮らす学びのステージ、仕事や家族を持って自立して自分の生活を確立する時期、世俗を離れ自分のために生きる時期、何者にも何事にもとらわれない時期があるということです。
私たちの人生は移ろいゆくものだと認識すると、「こんなはずではなかった」「こうあるべきなのに」といったこだわりから抜け出して、自分と物との関係性も見直せるかもしれません。
現代の日本だと、母親になっても、生殖できない年齢になっても、「女性」を求められ続けるような風潮も見受けられます。このことを指摘したのが、『オニババ化する女たち 女性の身体性を取り戻す』 (著/三砂 ちづる 光文社新書)ではないでしょうか。
女性という性、人生という生を受け入れられずにいると、老いるに老えなくなって、イライラすることにつながります。
年齢を重ねて、次のステージに進んでいるのに、前のステージのやり方のままでは暮らしにくいことが出てくるのは当然です。そんな暮らしづらさは、新しいステージを生きるための方法を考えるチャンスになります。
ステージを移るときには、それなりのストレスもあるでしょうが、それを乗り越えていくコツの一つが片づけではないでしょうか。
今のステージで必要な新しい物を取り入れる余地をつくるために、過去のステージの物を処分するのです。この作業は物だけに限らず、習慣や考え方なども必要に応じて捨てていきましょう。
自分の周りの物を片づけると、今の自分に向き合いやすくなります。そして、家の中が片づくと、暮らしもうまく回っていきます。

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