「インド亜大陸はアラビア半島よりも大きい」ことに、まだ納得できない自分がいる
世界地図を眺めていたら、納得できないことがありました。
「アラビア半島は『半島』なのに、どうしてインド亜大陸は『大陸』なのか?」
「アラビア半島のほうが大きいのではないか?」
それで面積を調べたところ、なんと、インド亜大陸が444万km2でアラビア半島は万 km2でした。
世界地図を見る限りでは、アラビア半島のほうが大きく見えますよね。
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面積が正しいグード図法の世界地図(地図投影法学習のための地図画像素材集より) |
さらに調べると、どうやら、インド洋に飛び出している三角形の部分だけがインド亜大陸ではないようです。
なお、三角形の部分の面積は、160万 km2とのこと。
インド亜大陸は、ヒマラヤ山脈の南側を指しているようです。どうやって現在のインド亜大陸が形作られたのかが、海洋研究開発機構のサイトであるJAMSTEC BASEで詳しく解説されていました。
ざっくりまとめると、今から3億年前の地球で、パンゲアが誕生しました。現在の大陸が一つにまとまった、史上最大の大陸がパンゲアです。
2億年前に、パンゲアが分裂し始めます。こうしてユーラシア大陸やアフリカ大陸など、現在の姿になりました。
パンゲアが分裂して大陸が移動した原因として、有力な説は次の2つです。
〇沈み込むプレートの重みが残りのプレートを引っぱって、大陸を動かしている
〇マントル対流がプレートの底を引きずり、大陸を動かしている
ちなみに、インド亜大陸は現在でも1年で6cmほど北上しているのだそうです。
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北上を続けるインド亜大陸(JAMSTEC BASEより) |
なるほど、なるほど。
インド亜大陸の情報を頭に入れた上で、もう一度グード図法の地図を見たものの、いまだにアラビア半島のほうが大きく見えてしまいます。
地図を検索していたら「メルカトル図法を実際の面積に直してみた」がヒット。
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にゃんこそばデータ可より |
これでもダメだ……
アラビア半島のほうが、大きく見えてしまいます。
それにしても、メルカトル図法と「メルカトルの魔法が解けると…」を比較すると、ロシアの面積がかなり違うことがわかります。
自分の抱くイメージと、実際とが大きく異なることが多々あるので、わかった気になってはいけないのだと改めて思った次第です。
そんなわけで、地球儀を購入することにしました。
■参考資料
Wikipedia
小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
インド半島ヒンドスタン平野の南縁からインド洋に突き出す三角形の半島。面積160万平方キロメートル。ナルマダ川の断層谷を境に南部と北部に区分される。南部の主体は西から東に傾くデカン高原で、西縁に標高1000~1500メートルの西ガーツ山脈、東縁に500~600メートルの断続的な東ガーツ山脈がある。ベンガル湾側の東海岸には、高原上を東流してきたマハナージ、ゴダバリ、クリシュナ、カーベリの諸川が広い海岸平野をつくるが、アラビア海側の西海岸の幅は狭い。ナルマダ川以北は中央高地とよばれ、ビンジャ、アラバリの諸山脈もあるが、全体として北に低下しヒンドスタン平野に没する。インド半島の基盤は先カンブリア紀の片麻(へんま)岩や結晶質岩石からなり、それがゴンドワナ大陸の一部として長い間陸上侵食を受け準平原化したものが、白亜紀ごろから隆起と玄武岩質溶岩の噴出によって現在の概形ができた。玄武岩質溶岩流は広大な溶岩台地を形成し、それに由来する黒色土は保水に富みワタ作に適する。それ以外の高原は地力の低い赤色土に覆われ、耐乾性の細粒穀物(ジョワール、バジラ、ラギなど)が栽培される。
日本大百科全書(ニッポニカ)
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