腎臓を巡る、長く、曲がりくねった物語 その4 人体という水中国家を満たす水の構成

  ※フリーランスの編集者・ライターである『クラナリ』編集人(バリバリの文系)は、腎臓に関する記事や書籍に携わる機会が多いため、それに関連していろいろと考察しています。素人考えですが。


 人体は水中国家。
水の中に建物があり、生き物が暮らしている国家(イラストAC)


 そして、次のような構成となっています。


 水、つまり細胞内液と細胞外液が、60%を占めています。

 下は、映画「STAND BY ME ドラえもん」のワンシーンですが……
「STAND BY ME ドラえもん」

「STAND BY ME ドラえもん」→人体
〇のび太やドラえもんなど→細胞
〇のび太などキャラの中の水分→細胞内液
〇空間を満たしている空気→細胞外液
〇のび太とドラえもんが見上げている管?→血管、リンパ管

 このような対応になります。

 地球上は空気に覆われていますが、これが水中国家の人体だと水(細胞外液)。
 空気が汚染されると私たちが体調を崩すように、水中国家の水が汚れたら細胞は仕事ができなくなってしまうのです。

 また、私たちは食べて飲んで、尿や便などを出します。細胞も老廃物を日々出しているため、水が停滞すると、老廃物がそのまま残って水がどんどん汚れていきます。

 こうした老廃物をとどめずに、運び出しているのが、血管を流れる血液とリンパ管を流れるリンパ液です。

 心臓から送り出された血液を100%とすると、90%は静脈で心臓に戻ります。
 残りの10%は毛細血管から血漿が漏れ出して細胞と細胞の間に残ります。これが細胞外液の間質液(組織液)。細胞外液はリンパ管に回収されてリンパ液となって、最終的には太い静脈と合流して、心臓に戻るのです。

 細胞外液は、0.9%食塩水にさまざまな電解質が溶け込んでいるような状況で、生命が発生した頃の海の組成と近いとされています。
 そのため、「人間は体内に原始の海を持っている」的なことがいわれています。

 なお、血管の中を流れる血液は、次のような構成になっています。



 全身に張り巡らされた血管をすべてつなげ合わせると、地球2周半以上(約10万㎞)で、そのうちの99%を占めているのが毛細血管といわれています。
 毛細血管は、細動脈と細静脈を結ぶ、名前のとおり「毛のように細い」血管です。直径が5〜15μmで、赤血球がやっと通れる程度。目で見ることはできません。
※1μm(マイクロメートル)は、1000分の1mm

 そして以下の3つがあります。
3種類の毛細血管(Wikipediaより、一部改変)
●連続型
 心臓や肺、脳、骨格筋、神経、皮膚などで見られる、最も一般的な毛細血管。

●有窓型
〇タイプ1  内分泌臓器、消化管、腎尿細管などの内皮細胞で見られ、窓の大きさがほぼ一定(62~68nm)で規則的に線状に並んでおり、隔膜を持つ。
〇タイプ2  糸球体内皮細胞で、60~80nmの比較的均一な穴が線状に並んでいるが、隔膜は持たない。
隔膜(電子顕微鏡レベルでの鼻科学より、lumenは内腔)

●不連続型
 肝類洞や骨髄の内皮細胞で見られ、窓の大きさは100~200nmで不均一であり隔膜を持たない。

■参考資料

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