読み手が疲れない文章を書くには? その1『「分かりやすい表現」の技術』

 繰り返しが多いし、正しい日本語で書かれているのだが何を言いたいのかが伝わってこないので、とても疲れる。

 そんな文章が目の前にある場合、どのように対応したらいいのでしょうか?


 疲れる=わかりにくい、読むのに努力を要する

 というわけで、『「分かりやすい表現」の技術』(著/藤沢 晃治 講談社)の内容が、「疲れる」の分析に非常に役立ちます。



 『「分かりやすい表現」の技術』は1999年、ですから25年前に刊行されました。そのため、フロッピーディスクが登場するなど挙げられている例は古いのですが、内容はまったく古びていません。
 この本で「分かりやすい表現」のルールとして、以下が提示されていました。

1 おもてなしの心を持て。
2 「受け手」のプロフィールを設定せよ。
3 「受け手」の熱意を見極めよ。
4 大前提の説明を忘れるな。
□自分が分かりすぎている人であることを自覚しているか?
□初心者の発想を忘れていないか?
□あなたが発信する情報の前提となる知識は何かをチェックしたか?
□当然すぎて説明していない前提が、受け手の基礎知識にあるかどうかを確かめたか?
□これは説明を省けると思っている前提は、本当に説明しなくて大丈夫か?
□受け手の持っている大前提以上のことは、きちんと説明しているか?
□そもそも「これから何を説明するか」を説明しているか?
□それは、仲間うちだけで通用することではないか?
5 まず全体地図を与え、その後、適宜、現在地を確認させよ。
6 複数解釈を許すな。
7 情報のサイズ制限を守れ。
8 欲張るな。場合によっては詳細を捨てよ。
9 具体的な情報を示せ。
10 情報に優先順位をつけよ。
11 情報を共通項でくくれ。
12 項目の相互関係を明示せよ。
13 視覚特性(見やすさ)を重視せよ。
14 自然発想に逆らうな。
15 情報の受信順序を明示せよ。
16 翻訳はことばではなく意味を訳せ。


 なお、「14 自然発想に逆らうな。」については、次の流れが考えられます。
〇上から下へ
〇横書きは左から右へ
〇縦書きは右から左へ
〇入門編から応用編へ
〇簡単なことから難しいことへ
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