【ほったらかし投資勉強会】マニュアル3 「無リスク資産」は、「個人向け国債変動金利型10年満期」か、はたまた銀行預金か
株式・債券・金利について、おおざっぱに説明すると次のとおりです。
○株式:出資証明書
○債券(国債、社債など):借金証書
○金利:お金の使用料
国債は国(財務省)が資金を調達するために発行する債券のことで、国が将来的に返済する義務を負う借金。そして地方債は地方公共団体の借金、社債は企業の借金です。
国債にはさまざまな種類のものがあります。
○個人向け国債:購入対象者は個人に限定
発行後1年経過すればいつでも国の買取による中途換金が可能です。(元本割れのリスクなし)。
固定3年・5年(固定利付債)のほか、「個人向け国債変動金利型10年満期」(別名「変動10年債」「変動10」)が発行されています。
○新窓販国債:購入対象者の制限なし(法人やマンションの管理組合なども購入可能)
○固定利付債:半年ごとに決まった額の利子が支払われ、満期時に元本が償還
○変動利付債:半年に1回支払われる利子が変動し、満期時に元本が償還
○割引国債:額面金額よりも低い価格で発行され(利子相当分が割引)、満期時に額面金額で償還
途中での利子は支払われず、満期が1年の短期国債が発行されています。
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| 財務省個人向け国債のサイトより |
「個人向け国債変動金利型10年満期」には、以下のメリットがあります。
○安全性
極端な話、日本が財政破綻しても先につぶれるのは国ではなく銀行です。そういう意味では銀行預金より安心といえます。
○金利変動
半年ごとに金利が見直されるため、将来の金利上昇には固定利付債よりも有利です。
○利回り
0.05%が下限と定められていて、金利が下落しても一定の利息は受け取れます。
以上のことから、「リスクを取らずに運用するお金」の「無リスク資産」には、「個人向け国債変動金利型10年満期」が適していると考えられます。
経済学者の高橋洋一さんも、著書で「個人向け国債変動金利型10年満期」を勧めていました。
なお、保有している国債については、発行から1年が過ぎれば、1万円単位で部分的に中途換金できます。手数料はかかりません。換金を申し込んでから、だいたい3営業日後の支払いとなります。
ところで、国債アレルギーとはいうか、国債に対する不信感や拒否反応を強い人に遭遇することがあります。不信感・拒否反応の原因は、日本の財政状況です。財務省の発表では、いわゆる「国の借金」が、2025年3月末の時点で1323兆7155億円と9年連続で過去最大を更新しました。
国の借金
○国債:1182兆8849億円
○政府短期証券:93兆8996億円
○借入金:46兆9310億円
これほど借金だらけなのに、10年後にきちんと返済できるのだろうかと、疑問を抱くのは当然です。
とはいえ、日本の国(政府)のほうが、日本にある民間銀行よりも、つぶれにくいといえます。過去の恐慌でも、銀行はつぶれても国は残ってきました。比較の問題で、国のほうが民間企業よりも破綻しにくいのです。
山崎さんは、著書で次のように述べていました。確か『お金とつきあう7つの原則』(KKベストセラーズ)だったと記憶しています。
お金に限らず、人生で大切な物事を考える際に大事なのは、物事を「程度の問題」として理解することです。何かを「信じよう」としてはいけません。現実の世間では「信じる者は救われない」のです。信じることは、危険です。
ここまでまとめると、「個人向け国債変動金利型10年満期」は銀行預金よりも優位にあるわけですが、銀行預金のほうが手軽に動かせるという点もあるのではないでしょうか。
また、2025年7月の時点では、1年もの定期預金の金利が1%以上になっている銀行も複数登場しています(ちなみに、メガバンクの1年もの定期預金の金利は0.275%)。一方、「個人向け国債変動金利型10年満期」だと0.96%。金利を比較した際に、銀行預金のほうが高いケースもあります。
なお、[ほったらかし投資術]実行マニュアルには「銀行預金(1人1行1000万円の範囲内を守る事)」とあります。
3 「無リスク資産」は、「個人向け国債変動金利型10年満期」又は銀行預金(1人1行1000万円の範囲内を守る事)で持つ。
「1行1000万円」の理由は、銀行や信用金庫などが経営破綻した際に、預金保険によって1人1行1000万円まで保護されるためです。外貨預金は対象外。
もしも無リスク資産を銀行に置いておくのならば、円建ての預金で、1行当たり1000万円以下にしましょう。1000万円以上ある場合は、複数の銀行に預金を分散させます。
■ 『ほったらかし投資術』 以外の主な参考資料
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