7-5 ボディワーク
ボディワーク
骨盤回し
動き自体は簡単ですが、顔を正面に向けて、姿勢に気を付けながらゆっくりと行ってください。
適当に速くやってしまうと、効果は半減。
骨盤ぐるぐるで便秘を解消した、姿勢がよくなってウエストがくびれたなど、さまざまな効果が報告されていました。ぜひ習慣化してほしいと思います。
ゆがみを取る特効エクササイズ 骨盤回し
1 足を腰幅に開いて立つ。このとき、外またや内またにならないようにし、足の指の腹をしっかりと床に押し付ける。
2 ひざを少しだけ曲げて、両手を太もものつけ根に当てる。
3 顔を正面に向け、視点を定めてから、骨盤を前→右→後ろ→左の順に大きく、ゆっくりと回す。足がぐらつかないように、足の指の腹を床に押し付けておく。
4 3 を10 回繰り返した後、同様に骨盤を前→左→後ろ→右の順に大きく、ゆっくりと回す。
※満腹時には行わない。
※産後1 カ月は体をいたわる期間なので、骨盤ぐるぐるだけでなくエクササイズ類は避ける。
舌回し
私たちが食べ物や飲み物を飲み込むときに、舌などの筋肉が重要だと日本歯科大学大学院新潟生命歯学研究科機能性咬合治療学の小出馨教授(当時)にお聞きしたことがあります。
舌などの筋肉をバランスよく使えるリハビリとして、誰でもすぐに実行できる「舌回し」を紹介します。
○舌を口の中で回す(舌回し) 時計回り・反時計回りを10回ずつ

○舌をべーっと前に突き出す(舌出し) 10秒間


○舌をべーっと前に突き出す(舌出し) 10秒間

手当て(タッチング)
野口整体を学んでいる人に多数取材してきましたが、最も印象に残っているのが天谷保子さんです。
天谷さんには、野口整体の「愉気」についてお話を聞きました。
まず、「愉気」の「気」ですが、これを言葉で説明するのは難しく、「生命活動そのもの」と表現すればいいのでしょうか。食べ物を消化する、血液を巡らせる……すべてが気の力で引き起こされています。
説明するのは難しいけれど、誰でも知らないうちに気を使っています。おなかが痛いときに思わず手でおなかを押さえるのは、手から出る気に、痛みを和らげる力があることを体が知っているからです。
無意識に痛い場所に手を当てる手当てを、少し意識的に行うのが愉気だと、天谷さんは話していました。
「具合が悪いところ、痛いところ、疲れたところ、こわばったところに愉気をすることで、温かくなって、じわっと汗ばんできます。そして、気が流れるようになって、体が自然に回復していくのです」
愉気をするときは、「治そう」「心配だ」などと思わずに、ただ無心で手を当てることが大切なのだそうです。
無心になるには、息を吐く、息を吸うに意識を向けて、自分の呼吸にしっかりと集中すること。
「痛むひざに愉気をしていたら、手がいつの間にか足首に動いていた」というように、愉気をしていると手が動きだすことがあるのだそうです。こういうときは、手が動いた先に原因があるので、そのまま愉気を続けるとのこと。
天野さんは、中川李枝子さん作の児童書『いやいやえん』に登場するはるのはるこ先生のモデルです。実際に保育園の園長を務めていたので、子どもたちの体になにかあれば、まず愉気を行っていたのだそうです。
笑い
笑うことが免疫力を高めることは、30年ほど前に話題になり、今では広く知られています。しかし、病気を心配するあまり、笑うことを忘れてしまっている患者さんや家族も多いのではないでしょうか。
無理に大笑いする必要はなく、口角を上げるだけでもセロトニンが分泌されると報告されています。セロトニンは別名「幸せホルモン」で、ストレス軽減に働きます。
普段の生活の中に、つい笑みがこぼれることや楽しみを取り入れてはいかがでしょうか。
ふくらはぎマッサージ
「足は第二の心臓」と言いますが、ここでの「足」はふくらはぎを指しています。ふくらはぎへのマッサージは石川洋一医師が考案し、多くの治療家が取り入れています。かつて、私の同僚はふくらはぎマッサージの施術を受けて、高かった血圧がその場で正常値になったと語っていました。
ふくらはぎ全体をさすったりもんだりするのですが、カチカチに筋肉が硬くなって、もむと痛むことも多いため、ふろ上がりや足湯の後に行うことをお勧めします。
ストレッチ
ストレッチとは筋肉を伸ばすことで、第2章で紹介した運動療法とともに、慢性腎臓病の治療の一環として取り入れている医療機関も珍しくありません。
全身を行うのがお勧めなのですが、これまで取材をしてきた中で最も勧められる頻度が高かったのがふくらはぎストレッチです。
心臓から上を流れる血液は、重力に従って心臓に戻ります。しかし、心臓から下の血液は、重力に逆らわなければ滞ってしまうのです。
重力に逆らって血液を流しているのが、ふくらはぎの筋肉です。筋肉が縮む・緩むを繰り返し、ポンプのように静脈を圧迫して血液を心臓に送り戻しています。乳搾りと同じ原理なので、「ミルキングアクション」とも呼ばれています。
ミルキングアクションのカギが、筋肉の柔軟性。いつもフニャフニャ、またはカチカチの状態では、縮む・緩むがうまくできません。
ふくらはぎの筋肉を柔軟にして、ミルキングアクションがきちんと行われる状態にすることが大切です。
もう一つ、私たちの体で主に熱を生み出すのは筋肉です。体の熱産生の約6割が筋肉で行われているそうです。
体の中で大きい筋肉は大腿四頭筋、大殿筋、内転筋といった下半身の筋肉です。
全身の冷えを取るには、下半身の筋肉が動くことで温められた血液を、全身に巡らせる必要があるのです。
つまり、ふくらはぎの筋肉が柔軟になれば、温かい血液が全身を巡り、体調が改善しやすくなるわけです。
○筋肉を柔軟にして血流を改善する「ふくらはぎストレッチ」
1 両足のつま先を正面に向けて立つ2 片足を後ろに引き、つま先だけを床に着け、前足のひざの上に両手を置く
※このとき、骨盤と両足のつま先は正面に向ける
3 後ろに引いた足のかかとをゆっくりと床に着けていく
4 後ろに引いた足のひざを曲げながら、ゆっくりとかかとを上げる
※骨盤や足をひねらないようにする
○壁を使って行う「ふくらはぎストレッチ」
1 壁の前に立ち、両手をついて、ひじを伸ばす2 片足を後ろに引き、つま先だけを床に着ける
※このとき、骨盤と両足のつま先は正面に向ける
3 後ろに引いた足のかかとをゆっくりと床に着けていき、両手で壁を押す4 後ろに引いた足のひざを曲げながら、ゆっくりとかかとを上げる
※骨盤や足をひねらないようにする
5 3と4を5回繰り返し、もう片方の足も同様に行う





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