マーケティング5.0を、素人がざっくりと読んでみた2 パラダイムシフト(価値転換)は、どうやって起こるのか?


 次の十年には、X世代がマーケティングの世界でほぼすべてのリーダー的ポジションを占めるようになるだろう。

 また、『2020年6月30日にまたここで会おう』(著/ 瀧本哲史 星海社)に、「パラダイムシフトとは世代交代だ」と書かれていました。

 生物である以上、私たちは生きる時間が長くなるとともに老い、衰え、やがて死にます。2022(令和4)年の健康寿命は、男性72.57歳、女性75.45歳となっています(健康寿命とは、健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間)。
 古い世代が衰えると影響力も弱まり、それまでの常識や支配的だった考え方・価値観が、ガラリと変わるのです。

 高齢者の数があまりにも多い日本では、若者の声が世の中に反映されにくいと思われがちです。そして閉塞感が漂っていますが、生物である以上、高齢者は退場していきます。

 時間がたてば、世の中は変わらざるを得ない

 そのため、マーケティングも、否が応でも1.0から5.0へと進んでいくのです。




 また、得てして私たちは、若者のマネをしたがります。50~60代でSNSの利用率が増えているのも、その表れ。「今どきの若者は……」と愚痴を言いながら、チラチラと若者のトレンドをチェックしているわけです。

 ですから、同じ「シニア」とひとくくりにされがちな65歳以上でも、意識の差はあります。
 シニアの中でも団塊世代より上の人たちは、介護で誰かのお世話になるのは当たり前という感覚なのだそうです。「いざとなったら、子どもや嫁の世話になろう」「私たちは子育てなどで苦労してきたのだから、報われて当然」的な考えといえます。
 一方、団塊世代より下の人たちは、「介護で、家族に迷惑をかけたくない」という気持ちが強いとのこと。そして、終活の意識が高いと聞きました。「自分の親の家を片付けたときは大変だったから、こんな思いを子どもたちにさせたくない」「私は私。子どもは子ども」などといった思いを抱いているようです。Z世代のプライベートを重視するスタイルも、影響しているのかもしれません。
 嫁姑問題も、時代とともに微妙に変わっていっている可能性があるでしょう(もちろん、全員に当てはまるのではなく、あくまでも傾向)。
平成に放送されたものの昭和の雰囲気漂う「渡る世間は鬼ばかり」


 
〇データドリブン・マーケティングで、十分なデータに基づき、シニアの意識の差に気づく
〇コンテクスチュアル・マーケティングで、一人ひとりに合ったサービスを提供する
〇拡張マーケティングで、人間味あふれる対応を検討する
〇アジャイル・マーケティングで、意識の変化に応じてサービスを改善する

 素人考えですが、目まぐるしく変わる不確実な時代でも、テクノロジーで素早い分析・対応は可能だとするのが、マーケティング5.0ではないでしょうか。この点が、「今の手元にある資源や手段を活用してどんな効果(effect)を得るか」を検討しながら、状況をコントロールしようとするエフェクチュエーションとの違いのように思えました。
 
■「今」を起点に何ができるか、かすり傷で済むのはどんな行動かを臨機応変に考える「エフェクチュエーション」

■エフェクチュエーション(Effectuation)とドラッカー・ポーター・コトラー


■参考資料
4年間で利用者倍増 シニアのSNS利用実態
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