「金融的な損得には厳しいが、生活まわりのお金は無意識に扱ってつじつまが合う」という姿勢 その2
『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』(著:ハンス・ロスリング 日経BP)には、「ネガティブ本能」を私たちは持っていると書かれていました。
■【ファクトフルネス1】未知の感染症によるパニック状態にこそ大切な『ファクトフルネス』
ネガティブ本能のために、悪いニュースは良いニュースより注意を引きやすく、悲観論は楽観論よりももっともらしく聞こえます。しかし、長い目で歴史を見ると、波のようにいいこともあれば悪いこともあり、プラスマイナスゼロともいえます。
悲観論に極端にとらわれて人生を嘆くのではなく、理性的な判断を行って、悲観と楽観とのバランスを取りながら未来に備えたほうが建設的です。
プラスマイナスゼロの観点では、物事がうまくいっているときは慎重に、うまくいっていないときは寛容に振る舞うほうが、破滅リスクを遠ざけます。
大切なのは、成功して金持ちになり、ブランド品などを見せびらかすことではありません。経済的に自立することなのです。
幸福は、経済的に自立して、自分の望むものが得られているという満足感から生まれます。
この「望むもの」の見極めが重要。
例えば、Instagramで流れてきた多機能キッチンの動画を見て、「うらやましい」「これが欲しい」と思ったとしても、普段の生活ではさほど料理もせず、不器用で機能を使いこなせないのであれば、満足感は得られないでしょう。
ブランド品も同様。有名ブランドのバッグでも、あまりに使い勝手が悪くて持ち歩けないのであれば、さほど意味はありません。
「望むもの」とは、自分の価値観や生活スタイルに即したものなのです。その点では、「これを私は使いこなせるか」という実用性の追求は、満足感、ひいては幸福につながっていくといえます。
いい換えると、自分がどんな生活を送り、何を望んでいるのかを理解し、そのために何をするのかを選択するのが大切。生活スタイルも望むものも違う著名人の行動をまねても、意味がありません。
幸福について、満足感のほかに関係するのは、夜ぐっすり眠って、朝起きたときに「今日は自分のために何をして過ごそうか」と思えること。
貯蓄がもたらすのは、心の余裕と生活の柔軟性です。余剰資金があればこそ、外部環境に振り回されず自分のペースで行動できます。そして、人生で急がず、チャンスを待つことができます。
経済評論家の山崎元氏は「お金のことを気にせずに生活して、結果的には常につじつまが合うような金銭感覚を持っていることが理想的ではないだろうか」と語っていました。
お金の管理は、細かく行う必要がなく、自分が継続できる範囲で合理的なほうが結果的にはうまくいくようです。
■「金融的な損得には厳しいが、生活まわりのお金は無意識に扱ってつじつまが合う」という姿勢 その1
気持ちよく目覚めるためにお金を持ち、また、お金を使いたいものです。
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